『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』(2016)

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下園壮太『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』朝日新聞出版、2016年

課題図書だったので、さわりだけメモしておきます。

自信は記憶に基づいたイメージだと著者はいいます(P24)。体験や課題に対するイメージとの相対的な関係で「自信」が決まってきます。

「自信が「ある」とは、自己イメージが、課題イメージより大きい状態です。(省略)。自己イメージが小さい場合は、3段階に分かれます。小さくてもそれほど差がない場合は、課題に取り組もう、がんばろうという意欲がわきます。差が大きくなるに従い「いまのままでは、大変なことになる」という不安が大きくなります。そしてその差があるレベルを超えて大きくなると、その課題を避けよう、逃れようとする心が働きます」(P24)。

自信がある→自信がないがなんとかなる→不安だ→避けようといった自信が失われていく段階と心理は自分の行動に照らして分かるような気がします。

自信には3種類あると著者はいいます。

第1の自信はあることへの「できる・できない」という認識からくる自信です。

第2の自信は「身体,生き方」に関わる自信で、将来全般への「生きていける自信」のことで「自己イメージ」の強さに左右されます。第2の自信の最大の特徴は「自信が低下するときの影響が第1の自信よりはるかに大きいということです。

第3の自信は「人に愛されるか、人とうまくやっていけるか、集団の中に自分の居場所を確保できているか」という人間関係の自信です。

人は第1の自信が課題に対して揺らいた場合でも、第2第3の自信があれば耐えられますが。第2第3の自信は第1の自信と関係なく低下することがあり、生きるのが辛くなるといいます。

自信を失いやすい現代人はどの種類の自信の前提条件が崩壊して揺らいでいるのか見極めることから対応する必要があるというのは説得力があります。

それにしても明治の初めの頃の写真の日本人の顔は屈託のない笑いがありました。貧しくても自信のある日本人はどこへ行ってしまったのでしょう。

なお、タイトルにあるたった一つの方法は本を読んでもらうことでお願いします。

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