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『京都・一五四七年』(2003)

今谷明『京都・一五四七年 上杉本洛中洛外図の謎を解く』平凡社ライブラリー、2003年 洛中洛外図は今谷明氏の『京都・一五四七年』(平凡社ライブラリー)、瀬田勝哉氏の『洛中洛外の群像』(平凡社ライブラリー)、黒田日出男氏の『謎とき洛中洛外図』...
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『戦国時代の貴族』(2002)

今谷明『戦国時代の貴族 『言継卿記』が描く京都』講談社学術文庫、2002年 前に読んだ時は、言継のあと息子の言経の代で没落したことが残念な気がした。 信長の時代に『言継卿記』という一次史料があることで、戦国大名のことが語れる。河内将芳氏の描...
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『増補 絵画史料で歴史を読む』(2007)その2

黒田日出男『増補 絵画史料で歴史を読む』ちくま学芸文庫、2007年 神護寺の三像については、いつだったか、5月の連休に虫干されたのを見に伺ったことがある。 絹本著色伝源頼朝像、絹本著色伝平重盛像、絹本著色伝藤原光能像は1951年に国宝に指定...
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『増補 絵画史料で歴史を読む』(2007)

黒田日出男『増補 絵画史料で歴史を読む』ちくま学芸文庫、2007年 第9章坐法の文化ーー初期洛中洛外図屏風では医学博士入澤達吉氏の「日本人の坐り方に就いて」(『史学雑誌』三一編八号(1920年))が要約され、日本流の坐り方が10種類あげられ...
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『宗教以前』(2010)その3

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 本書の本になったテキストは50年以上前に書かれたものであり、そこで取り上げられた習俗は明治の話だったりして、さらに100年以上前のものであったりする。その習俗が現代社会の中でどうなる...
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『宗教以前』(2010)その2

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 タイトルの「宗教以前」の意味が序章に書いてある。 「本書は、以上略説したような意味における日本の民俗ーー常民の生活文化を通して、日本人の伝統的な宗教意識のありかたの諸相をさぐり、あわ...
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『宗教以前』(2010)

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 書誌情報 NHKの「宗教の時間」で「民俗から見た日本人の宗教意識」(1967年5月から1968年3月放送)のテキストを文庫化した。 この歳になって、宗教と思想が自分の中で区分できてい...
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『山の思ひ出』(1939)

木暮理太郎『山の思ひ出』龍星閣、1939年、1941年再版 深田久弥が木暮理太郎のことを書いていたのを読んで懐かしくなって木暮理太郎の本を探した。この上下巻のクロス張りの本は残念ながら、中が破けていて美本ではない。 上巻に「皇海山紀行」があ...
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『日本百名山』(1978)

深田久弥『日本百名山』新潮文庫、1978年、1993年第27刷 太田和彦氏の『居酒屋百名山』(新潮文庫、2013年)を読んだからには、元祖を読もうと思う。 『日本百名山』の単行本が1964年に出版されてから版を重ねていたことは解説で串田孫一...
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2020年11月購入図書

霜月は床から寒さが上がってくる。ソファに座って本を読み返すことが多くなった。記憶が曖昧になって概念を操れないことが度々生じた。時の長さが記憶を彼方に追いやってしまう。道具は使うことで手入しないと錆びついてしまう。紙に書くことでしか、インスピ...