『知的生活の設計 10年後の自分を支える83の戦略』(2018)

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堀正岳『知的生活の設計 10年後の自分を支える83の戦略』KADOKAWA、2018年

2018年11月22日にLifehacking.jpで堀正岳氏が11月24日発売予定の『知的生活の設計』(KADOKAWA、2018年)の第1章をwebに無料公開していたのを読み、23日には松戸のKUMAZAWAに1日早く並んでいたので堪らず本をゲットして読みました。『ライフハック大全』(2017年)はkindle版で読んだので、kindle版を待てばよいのに、ペーパーバックを買ってしまったのは、好奇心のせいですかね。「知的生活」に反応してしまうのはこのブログの特徴ですね。

1つの戦略は2頁から4頁の軽い内容ですけど、実践に裏打されています。「知的生活」ではなく「知的生活の設計」が著者のポイントです。今まで数字で語る人はいなかった。10年先を見据えて、書籍の数や収納スペースのバランスをとり、自分の好奇心を満足させるライフスタイルを続けられたらいいなと思いました。さっそく、strategy38で紹介されていたscrapboxを使い始めました。新しいことは、若者に学ぶことと考えています。

Evernoteも著者が使い続けているので、私も少し安心しました。もっとも、「万が一Evernoteがなくなった場合でも致命的なダメージを受けないように移行手段についても目を配るようにしています」(P177)とは、慎重ですね。#タグを使って検索性を上げることを考えることにしてみます。Evernoteが少し重くなってきたので、「情報の一時置き場のノートブックと」「価値のある情報が蓄積するノートブック」を明確に分けることを考えないといけなくなったようです。クリッピングを収集するのと、重要なノートを蓄積するのを分けた運用が必要になっていることに気がついたわけです(P135)。サイクルでの振り返りが必要で、置いておくだけではノイズになってしまうのです。使えなければないも同然と割り切るしかありません。

strategy83では10年先を見据えた「パーマネントスキル」(執筆能力や、情報を選別する能力、あるいはロジカルに思考する能力や、膨大な経験からやってくる一般的な知識といった、どこにでも応用可能なスキル)と「アダプティブスキル」(時代とともに技術や流行が変化したとしても適用させることが可能な動画編集の技能やプログラミング言語など)に自分自身のフィルターを通して得た情報の蓄積を掛け合わせたたった一つの世界観が紹介されて終わります。

スキル×情報=自分だけの世界

「団地茶論vol.1」で団地マニアの活動を知ったことも刺激になりました。15年も団地を追いかけていれば専門家です。居酒屋で独り飲みながら、このあとの人生を考えてみたい。研究所に行けば本を読んでしまうに違いないので、サードプレイスが必要になるのでした。

#知的生活の設計

注)梅棹忠夫『知的生産の技術』、渡部昇一『知的生活の方法』『知的生活の方法<続>』の時代と異なり情報のインプットが本やTV等だけではなくなり、アナログとデジタルを扱い、夫婦共稼ぎの生活設計を想定するのが現代風です。

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