『古典注釈入門 歴史と技法』(2026)を読む

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鈴木健一『古典注釈入門 歴史と技法』ちくま学芸文庫、2026年

(書誌情報)

岩波書店より岩波現代全書として2014年刊行されたものを文庫化した。

古典についてどのテキストを読むかが重要である。最初のうちは全体像が見えない。注釈書のガイドのような本が欲しかったのでちょうどよかった。

「本書では、古典に注釈が施される意味を考え、その歴史を辿りながら、各時代の様相を概観し、さらにその技法を探究し、最終的に、本質的なありかたを検討して、注釈の未来形をも模索してみたい」(p.12)という著者の意気込みが嬉しい。

手元に置いておく本を選ぶにはレファレンスガイドが必要である。平家物語は何が最善本であるのかわからないと、買った後で悔やむことになる。そのくらい古典をどの版で読むかは変わってくる。

中村幸彦氏と谷沢永一氏の対談「天下一本」(Japan Avenue、1992年7・8月)からの引用が十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の種本の話だったのは、なかなか楽しかった。

文庫版あとがきにある芭蕉の句を鑑賞するための本に安東次男がないのは残念だが、歌仙の注釈が本書に取り上げられていないので仕方がない。

古典注釈入門

『古典注釈入門』(2026)

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