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『古代日本の史脈』(1995)

上田正昭『古代日本の史脈』人文書院、1995年 一般書、古代日本を内なる史脈だけでなく、東アジアの世界に開けた古代日本の史脈を論じた。上田正昭氏が初期の頃に書いた本と晩年に書いた本と繋がっている。 上田正昭『古代の日本と東アジアの新研究』藤...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その5

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 第5章 済州島 神の森の聖地を求める旅は、貝の道を通り済州島へ向かった。済州島の堂(たん)の森のことは、『原始の神社をもとめて』(2009年)で書いてあることが出てきて懐...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その4

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 第4章 貝のみち 朝鮮半島から対馬・壱岐、そして九州の西岸を経て、奄美・沖縄へと至る海路を「貝の道」という。琉球以南の珊瑚礁海域でしか取れないゴウホラやイモガイの貝輪が弥...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その3

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 第3章 御嶽と神社 御嶽の起源についての柳田国男説と折口信夫説の話になる。 「御嶽とその信仰が古神道のありようを今に伝えているとは、今から一世紀近くも前、柳田国男がはじめ...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その2

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 専門委員会が午前中からあったり、月例会が仕事の始まる前にあったりして、通勤電車で読めなかったので、少し開いてしまった。記憶を辿れないので、また読み返す。 第2章 御嶽遍歴...
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『京都思想逍遥』(2019)

小倉紀蔵『京都思想逍遥』ちくま新書、2019年 著者が京都大学の授業で「悲哀する京都」をテーマとした文献を読みながら、学生を連れて逍遥したという(謝辞 P293)。 著者は「京都」を「悲哀するひとびとの記憶の集積したまち」(P022)という...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 このシリーズも4作目となった。 神社を起源を訪ねる旅として読んできたので、御嶽(うたき)の起源を沖縄、済州島、慶州への旅として楽しむことにしよう。 第1章 御嶽とは 第2...
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テクスト選びから始める。

小林勝次訳『孟子(上)』岩波文庫、1968年、2003年第46刷 古典を読む場合テクストをどう選ぶかは悩ましい。注なしで読めるものではないが、新しければよいというものでもない。谷沢永一が取り上げていた本は今では入手が難しくなってしまった。図...
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TSUNDOKU ZINE vol.1 は読ませる

TSUNDOKU ZINE vol.1 2018年 積読本を紹介する冊子を甘夏書店で購入した。 『冬虫夏草』梨木香歩 『白百』原研哉 『徳川制度』上・中・下・補遺 加藤貴校注 紹介されていた45のタイトルの中で、私が知っているは上記の本だっ...
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『神道の虚像と実像』(2011)

井上寛司『神道の虚像と実像』講談社現代新書、2011年、2018年第4刷 第1章 「神社」の誕生ーー古代律令制国家の模索 第2章 「隔離」にもとづく「習合」ーー「神道」の成立 第3章 近代国家と民衆ーー「神道」論の新たな展開 第4章 宗教と...