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『浅酌歌仙』(1988)

石川淳、丸谷才一、杉本秀太郎、大岡信『浅酌歌仙』集英社、1988年第2刷「北京独吟」の入っている石川淳選集を読んでいて、座談会の記述から思い出してポチした。そうなのだ歌仙を読みたくなる時がある。それも丸谷才一とか大岡信とこなければダメだ。安...
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荻生椿

『日本思想史大系第36 荻生徂徠』(1973年)の月報31に石川淳が「荻生椿」を書いていた。石川淳が月報に書いていたことは覚えていたが、本体と関係なさそうなので読み飛ばしていた。「江戸青山に種樹を業とする繁亭金太といふものあり、「草木奇品家...
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『石川淳選集 第17巻』(1981)

石川淳『石川淳選集 第17巻(全17巻)』岩波書店、1981年石川淳選集は新書版で2段組とくれば、老眼には決して優しくない。巻末の座談会を読み始めると、何やら記憶に訴えかけてくるものがある。佐々木基一が半年以上外国へ行っていて準備ができてい...
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『日本語を翻訳するということ』(2018)

牧野成一『日本語を翻訳するということ 失われるもの、残るもの』中公新書、2018年日本語を感覚的に使い分けているのが「日本語人」とすると、著者はその感覚の違いを考える人のようです。オノマトペをいっぱいとりあげて、違いの説明を読者に迫ります。...
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『東大寺のなりたち』(2018)

森本公誠『東大寺のなりたち』岩波新書、2018年東大寺というものを一言で言い表すことは難しい。私は東大寺の歴史をまとめて読んだことはない。雑誌で毎年特集される二月堂のお水取りのことだったり、盧舎那大仏造立の物語だったりする。そういう断片的な...
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「文学としての近世思想家文集」

日本古典文學大系月報(昭和41年6月)で中村幸彦が「文学としての近世思想家文集」として『近世思想家文集』を通覧しているが、その前半が気になった。「私は初学道に入るの門で聞き覚えた、文学(芸術)は表現であるとの説を、後生大事に持ち続けている。...
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『藤原彰子 天下第一の母』(2018)

朧谷寿『藤原彰子 天下第一の母』ミネルヴァ日本評伝選、2018年1.凡例情報本書に凡例はないので、情報を取りまとめておく、選書の参考にされたい。本書は「ミネルヴァ日本評伝選」のシリーズの一般書である。「漢文史料は読み下し文とし、現代仮名遣い...
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『日本の美 いろとかたち』(1978)

岩宮武二『日本の美 京 いろとかたち」集英社、1978年現代日本写真全集4として編集され、本文があり、岩宮武二の世界が解説されています。写真も『亰 kyoto in KYOTO』(1965年)と同じものが多いのは当然ですが、紙質、色そして割...
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『亰 kyoto in KYOTO』(1965)

大佛次郎、岩宮武二『亰 kyoto in KYOTO』淡交新社、1965年、限定2,000部大佛次郎 が岩宮武二の写真集に「人間がいる風景 アルバムの伴奏として」を書いていました。「京の南の郊外の古い道を、人家の聚落のある中に入ったら、町角...
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『後醍醐天皇』(2018)

兵藤裕己『後醍醐天皇』岩波新書、2018年1.歴史と文学例によってあとがきから読む。兵藤裕己氏が日本文学を専門とすることが書かれている。我が国の文学は古来より歴史を包括する概念であったが、明治20年代に歴史を分離・独立させたという。歴史と文...