『浅酌歌仙』(1988)

読書時間

石川淳、丸谷才一、杉本秀太郎、大岡信『浅酌歌仙』集英社、1988年第2刷

「北京独吟」の入っている石川淳選集を読んでいて、座談会の記述から思い出してポチした。そうなのだ歌仙を読みたくなる時がある。それも丸谷才一とか大岡信とこなければダメだ。安東次男も好きなので、その意味で4人揃った『歌仙』(青土社、1981年)も読みたいが、ネット市場では安くない。ネットはハズレた場合に始末に困る。書物の解体学のようになってしまう。その意味で古書店で手にとって読むに耐えることが分かれば、高くても買ってしまうだろう。

「日永の巻」は石川淳の発句を置いて丸谷才一と大岡信の両吟となっていた。三吟の予定が石川淳が亡くなってしまったので、新たに発句を作ってもらうわけにもいかない。大岡信の手元にあった夷齋先生の発句五句が書かれた一枚の紙の中から「橋わたればまた橋のある日永かな」を選んだのであった。

「初霞の巻」石川淳、丸谷才一、大岡信

「紅葉の巻」石川淳、丸谷才一、杉本秀太郎、大岡信

「夕紅葉の巻」石川淳、丸谷才一、大岡信

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