岡本彰夫『大和のたからもの』淡交社、2016年
元春日大社権宮司の岡本彰夫氏は「骨董の世界で地名を冠した名称は、「大和古物」の他はない」という。
著者の大和古物の三部作について、読者はたぶん知らないであろうと思い、リンクを下に載せた。
第1章 大和のいのり
11のエピソードは寺社に関して、祭に関してのものだ。
第2章 大和のいとなみ
14のエピソードは絵画や書が中心だ。
第3章 大和のたくみ
15のエピソードは焼物や人形などクラフトが中心だ。
重なるエピソードもあるが、大和絵の和田貫水や赤膚焼の松田正柏など新たな名人・名工の紹介もある。富本憲吉資料館の閉館と作品の散逸については、本文で書かず、注釈にしているところに著者の悲しみを感じた。
表紙は堀川其流の「千疋鹿」
大和古物三部作
『大和古物散策』(2000)
『大和古物漫遊』(2003)
『大和古物拾遺』(2010)
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