松尾豊『人口知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』角川EPUB選書、2015年第9刷
人口知能のブームは過去に2回あったと著者はいう。1956年から1960年代が第1次ブーム、1980年代が第2次ブーム。そして、またブームとなった。
研究者として著者がキャリアをスタートしたとき、最初の提案であるネットの広告技術の研究費の審査が通らなかったエピソードはブームの怖さを伝える。今なら検索エンジンと広告モデルが当たり前になったが、2次ブームの下火になった影響を受けたようだ。
人口知能とは何かを正しく理解することは今でも難しい。人口知能の定義の図(45頁)をみても様々な定義があり、意味することの違いが分かりにくい。今回の「ディープラーニング」あるいは「特徴表現学習」の意義をどうとらえるかが本書のテーマである。
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