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『増補 絵画史料で歴史を読む』(2007)

黒田日出男『増補 絵画史料で歴史を読む』ちくま学芸文庫、2007年 第9章坐法の文化ーー初期洛中洛外図屏風では医学博士入澤達吉氏の「日本人の坐り方に就いて」(『史学雑誌』三一編八号(1920年))が要約され、日本流の坐り方が10種類あげられ...
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『宗教以前』(2010)その3

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 本書の本になったテキストは50年以上前に書かれたものであり、そこで取り上げられた習俗は明治の話だったりして、さらに100年以上前のものであったりする。その習俗が現代社会の中でどうなる...
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『宗教以前』(2010)その2

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 タイトルの「宗教以前」の意味が序章に書いてある。 「本書は、以上略説したような意味における日本の民俗ーー常民の生活文化を通して、日本人の伝統的な宗教意識のありかたの諸相をさぐり、あわ...
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『宗教以前』(2010)

高取正男、橋本峰雄『宗教以前』ちくま学芸文庫、2010年 書誌情報 NHKの「宗教の時間」で「民俗から見た日本人の宗教意識」(1967年5月から1968年3月放送)のテキストを文庫化した。 この歳になって、宗教と思想が自分の中で区分できてい...
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『山の思ひ出』(1939)

木暮理太郎『山の思ひ出』龍星閣、1939年、1941年再版 深田久弥が木暮理太郎のことを書いていたのを読んで懐かしくなって木暮理太郎の本を探した。この上下巻のクロス張りの本は残念ながら、中が破けていて美本ではない。 上巻に「皇海山紀行」があ...
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『乱視読者の英米短篇講義』(2003)

若島正『乱視読者の英米短篇講義』研究社、2003年 書誌情報 『英語青年』に2001年4月号から2002年3月号までに連載した「アメリカの短篇小説を読む」、2002年4月号から2003年3月号までに連載した「イギリスの短篇小説を読む」に書き...
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『ヘミングウェイで学ぶ英文法』(2019)

倉林秀男、河田英介『ヘミングウェイで学ぶ英文法』アスク出版、2019年第5刷 ラジオで都甲幸治氏が『白い象のような山並み』を論じていたのを聴いた時、手元にヘミングウェイがなくて、細部が書けませんでした。そう言えば倉林秀男氏の本でヘミングウェ...
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「文庫で味わうアメリカ短編小説」を聴く

カルチャーラジオ 文学の世界 文庫で味わうアメリカ短編小説を聴いてみました。 都甲幸治(とこうこうじ)氏がアーネスト・ヘミングウェイの『白い象のような山並み』を取り上げた回では、スペイン語を英語に翻訳したような設定という話が面白かった。とに...
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『近代読者論』(1969)

外山滋比古『近代読者論』みすず書房、1969年、1972年第3刷 外山滋比古は「読者の誕生」で「読者」の発見を云う。 「ものを読む人、かならずしも、読者ではない。 親しい人から来た手紙を読んでいても、手紙の読者であるとは言わない。本を読むと...
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『英文構成法』(1973)

佐々木髙政『英文構成法』金子書房、1973年五訂新版、2010年五訂新版第124刷 英作文の基本としてこの本を早く知るべきであった。しかし、手にしてからもう10年になるが、充分に活用できていない。 渡部昇一と松本道弘の対談本で渡部昇一が『英...