断片記憶

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砂時計

梅雨で頭が重い。本を片付けて掃除するだけで、時間は経っていく。砂時計は天地を逆さまにしないと砂が落ちないので時間は止まったままになるのかと思ったりする。それを眺めている自分の時間が経って、砂時計のことはまた忘れてしまう。 この砂時計は砂が落...
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RIP Seiko Tanabe

田辺聖子さんが2019年6月6日に亡くなられた。 『お聖どん・アドベンチャー』(徳間書店、1977年)を読んでご冥福を祈りたい。
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觀音勤行儀

夏目漱石など、神経衰弱な人の本を課題図書で読んだりしたので、精神が傷つけられたかも知れない。俗な本は精神を疲れさす。こういう時に癒される本が手元にないのでは、何のためのライブラリーなのか、全部放り出したくなる気持ちを抑えて、觀音勤行儀の埃を...
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東山魁夷漬け

東山魁夷漬け というわけで、唐招提寺御影堂障壁画を見たことを思い出している。 『東山魁夷 美の世界シリーズ』の2巻と3巻の世界を2度見に行ったのだった。 毎年6月6日が開山忌なので、前後合わせて3日間御影堂が公開されていた。しかし、御影堂が...
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『念佛機』を読む

『念佛機』光と音の専門店HAO HAO HAO 『念佛機』は自動念佛機(ブッダマシーン)を紹介した16頁の小冊子だ。「ブッダマシーンとは… 2005年に中国の現代音楽ユニットFM3が発売したアンビエントループマシーンの名称」だという。amb...
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『書痴の散歩』(1932)の話

齋藤昌三『書痴の散歩』書物展望社、1932年 私が戦前の本を持っているとは、私の周りにいるひとは想像できないに違いない。新し物好きでミーハーと思われているが、例えば、書痴と言われた齋藤昌三の『書痴の散歩』(書物展望社、1932年、1,000...
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表と裏

やまと尼寺精進日記を見ていたら、生け花の師匠が花に表と裏があると言って花の飾る向きを説明していた。日の当たる場所が表で反対側が裏である。花と葉を見て表と裏を見分けていた。 樹木も北側と南側ある。自然はそう作られているが、人工物に囲まれている...
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『サイバネティクス』(2011)を買う

学会の定例研究会でNorbert WienerのCYBERNETICSを読むことになったという発表を聴いたので、本屋に行ったら、岩波書店で1961年の第2版を翻訳したものが文庫本になっていた。昨今の人工知能ブームのせいで機械学習が身近になっ...
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言問橋

吾妻橋から白鬚橋までの隅田川の両岸の桜が散って、新緑が萌え始めたが、まだ、イチョウの木が小さな葉を伸ばしだした頃の言問橋
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グミの花

今年は3月の終わりから4月の初めにかけて東京の天候は寒かったせいもあるが、今年もグミの花が一杯である。 落葉するナツグミ