断片記憶

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『浅草』2025年4月号

「花と縁糸と」で隣り合わせたのは演劇ライターの袴田京二氏だった。「懐かしの浅草芸能歩き」の連載はまだ続いていて、『浅草』2025年4月号を挨拶代わりにいただいた。お会いする度にいただいている気がする。第58回 隅田川の落とし物隅田川の厩橋の...
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土に還るもの

会津で自然農法を大規模に行なっている宇野宏泰氏の話を聴く機会があった。農家的には中規模農業経営であるが、20haを有機農法で行なっているのはただ事ではない。藤井一至氏の『土と生命の4億年史 土と進化の謎に迫る』(BLUE BACKS、202...
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Vol.1「小道の屋台」千宗室

令和7年1月15日発行の『ぎをん』新春号に千宗室さんの「祇園はんなり今昔(いまむかし)」の連載が始まりました。編集・制作が京都新聞社となり、判型をA5判に変更しています。Vol.1「小道の屋台」は50年近く前の祇園の話でした。末吉や富永に屋...
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旅先の空の下

本を読んでいるうちに眠くなるのは電車の中だが、旅に出ると刺激を受けるのか色々と想いが浮かんでは消えていく。ただ、手元にあるのが『方法序説』なので、本棚から取り出して調べたいフレーズは出てこない。デカルトも旅に生きた人だったようで、前に読んだ...
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京まちやの精神

京まちや センスとわれる おもてなし海外の人々が町家を改装して雰囲気のよい店をつくっている。そしてそれが京都の精神そのものであるとしたら、我々は何を忘れてしまったのだろう。進取の精神をもう一度考えたい。
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久保田万太郎の句

向島水鳥や夕日きえゆく風の中久保田万太郎、成瀬櫻桃子編『ごでまり妙』(ふらんす堂文庫、1991年)は傘の絵がワンポイントでよい。この装丁の猫を見たのは加藤楸邨『句集 猫』(ふらんす堂文庫、1990年)だった。
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春雷は春の雪を降らせた。

朝から雷鳴が轟きわたった。本州の南岸を低気圧が通過するときに、上空に寒気があると大気は不安定になり上昇気流が発生し積乱雲が発達すれば落雷をもたらす。春雷を聴くのは久しぶりのような気がする。今は雨の音しかしない。足早に去っていったが、雪から霙...
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YouTubeに時間を取られている

九州歴史資料館の「筑紫君磐井の乱の実像に迫る」のシリーズがちょうどキリも良く観てしまう。古代史は新史料の発掘があると年代が動いてしまい、議論の前提が定まらない。古墳なども箸墓古墳のような280mもの巨大なものを3世紀につくれるか(関川尚巧『...
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Rip いしだあゆみ

いしだあゆみさんが2025年3月11日に亡くなられました。76歳でした。「ブルー・ライト・ヨコハマ」をこの間リクエストしたばかりでした。ご冥福をお祈りします。
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弥生の雨

修二会ロスということばが流れて来た。修二会が満業して奈良に春が来る。雨の日にニコ生など修二会を見ていると他に何もできなくなってしまう。Le Petit Parisienのオーナーと『草枕』談議をしたので、青空文庫の『草枕』を読み始めたが、さ...
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没後50年三橋節子回顧展

没後50年三橋節子回顧展 長等創作展示館・三橋節子美術館 2025年1月7日(火)〜5月25日(日)日経新聞の電子版を見ていたら、三橋節子の回顧展が載っていた。もう、50年が経ったことが驚きで、四都手帳に書くだけではなく、このところにメモし...
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ドレの木版画

ダンテの『神曲』の中で印象に残っている版画をLe Petit Parisienのドレの版画集から探してみた。237頁。DANTE'S INFERNO.The stormy blast of hellWith restless fury dr...
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「蓮華」vol.107 2025

『蓮華 107号 ー仏教文化講座たよりー 』三十三間堂本坊 妙法院門跡 2025年2月1日杉谷義純 妙法院門跡門主の御挨拶に国宝三十三間堂が「版築(はんちく)」という地震対策がとられていると書いていました。この間、特別史跡百済寺跡の整備で築...
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小室等さん

小室等さんというと今の人は別の人を思い浮かべるかもしれない。六文銭のあとにあの「木枯し紋次郎」という笹沢佐保の原作のテレビドラマの主題歌を上條恒彦に歌わせたのだった。何故か懐かしく思い出した夜だった。
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この川

この鶴見川は多摩丘陵から東京都と神奈川県を流れ、東京湾にそそぐ全長42.5kmの一級河川である。研究会があるので一年に一度くらいは来ているか。春の桜の時もあったが、2月の冷たい風の吹く時期は初めてかもしれない。ゆっくり鶴見川を眺めていたいも...