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『文明論之概略』の読み方(その1)

私は以下の本を並行して読むことにした。福沢諭吉著、松沢弘陽校注『文明論之概略』(岩波文庫、1995年)現代仮名遣いでルビ付き丸山真男『「文明論之概略」を読む 上中下』(岩波新書、1986年)子安宣邦『福沢諭吉『文明論之概略』精読』(岩波現代...
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『神代史の研究』(1924)

津田左右吉『神代史の研究』(岩波書店、1924年、1938年第7刷)郵便受に入りきらなかったので、不在連絡票をみてスマホで再配達を頼んだ。受取った本は大正13年2月1日に第1刷を発行して、昭和13年2月15日第7刷と奥付にあった。しっかりし...
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『昔日の客』(2010)

関口良雄『昔日の客』(夏葉社、2010年、2014年第7刷)LE PETIT PARISIENでSさんに見せてもらったときは、よい装丁だと思ったが、インターネットで人気になっていることも分かった。本を買ったり読んだりするが当たり前の生活をし...
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『呉越春秋 湖底の城 第六巻』(2015)

『呉越春秋 湖底の城 第六巻』(2015)宮城谷昌光『呉越春秋 湖底の城 第六巻』(講談社、2015年)仕事に関係した雑誌、Webや推薦図書を読むのに疲れたときに、宮城谷昌光氏の本などを本屋で見つけると、早速買って帰り楽しんで読む。それで満...
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『将棋一代』(1976)

木村義雄『将棋一代』講談社、1976年本書は3部から成り立っている。『私の三十五年』1939年『将棋一代<私の五十年>』1952年その後のエッセイ木村義雄は東京の下町の下駄職人の次男に生まれたが、早く長男が亡くなったので長男として一家の輿望...
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『古代史おさらい帖―考古学・古代学課題ノート』(2007)

森浩一『古代史おさらい帖―考古学・古代学課題ノート』筑摩書房、2007年、2009年第3刷(参考)森浩一『古代史おさらい帖: 考古学・古代学課題ノート』ちくま学芸文庫、2011年私はちくま学芸文庫版があるのを知らなかったので、東京堂書店で他...
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『高木春山 本草図説 植物』(1988)

荒俣宏監修、八坂安守校注『高木春山 本草図説 植物』リブロポート、1988年リブロポートから高木春山の本草図説は植物と動物がでている。高木春山は高野長英とも親交があったという江戸後期の御家人である。「江戸時代には狭義には薬用天産物を本草とい...
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『千日回峰行を生きる』(2015)

光永圓道『千日回峰行を生きる』春秋社、2015年2015年03月01日に十二年籠山行満行した光永圓道大阿闍梨が無動寺谷明王堂で小僧生活を始めるところから半生を書いたもの。光永覚道大阿闍梨の弟子となり、千日回峰行を2009年に成し遂げている。...
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『歴史のなかの『夜明け前』』(2015)

宮地正人『歴史のなかの『夜明け前』平田国学の幕末維新』(吉川弘文館、2015年)島崎藤村の『夜明け前』が昭和の小説であることを知ったのはそんなに昔のことではない。『夜明け前』は中央公論に1929(昭和4)年から1935(昭和10)年にかけて...
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『権力の館を歩く』(2013)

御厨貴『権力の館を歩く』ちくま文庫、2013年権力者を建物を通して政治学者が語る。2007年1月24日から2010年3月31日にかけて毎日新聞に連載した記事をに2010年に単行本とした。それを2013年に文庫化するに当たりコラムを追加してい...
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『奥三河』(1985)

前田真三『奥三河』グラフィック社、1985年、1991年第6刷奥三河という場所の範囲は様々だという。四季を撮した写真集を見ると失われた日本の風景という言葉が浮かんでくる。序で色川大吉氏が書いている。「今度の作品集は何の変哲もない『奥三河』を...
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『歌仙の愉しみ』(2008)

丸谷才一、岡野弘彦、大岡信『歌仙の愉しみ』岩波新書、2008年『とくとく歌仙』がでてきて懐かしかった。それで、研究所の書庫へ分入ったら、『歌仙の愉しみ』がでてきたし、『完本 風狂始末』も見つかった。歌仙を読むとその深みは果てしない気がする。...
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『新版 徒然草 現代語訳付き』(2015)

小川剛生訳注『新版 徒然草 現代語訳付き』角川ソフィア文庫、2015年解説だけを読む。兼好法師が卜部氏の神祇官人で吉田社の祠官であった吉田家に生まれたとする従来の通説を小川剛生氏は否定する。詳しくは「卜部兼好伝批判ー「兼好法師」から「吉田兼...
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『展望の山旅 山から見る山・町から見る山』(1987)

藤本一美・田代博編著『展望の山旅 山から見る山・町から見る山』実業之日本社、1987年第3刷天気が良く山頂からの展望があればこれに越したことはない。連なった山々に名のある山を同定できればなお嬉しい。この本はそうした願いを叶えてくれる。本書に...
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『百人一首』(1976)

安東次男『百人一首』新潮文庫、1976年百人一首に関しては手元に安東次男の『百人一首』のみを残している。この本は「百人秀歌」を巻頭に据え、「百首通見ー小倉百人一首全評釈」からなる。カルタに夢中になっているときは歌人については興味がなかった。...