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『源頼朝 武家政治の創始者』(2019)

元木泰雄『源頼朝 武家政治の創始者』中公新書、2019年 また、漫然と本を読む季節になった。花粉の飛ぶ時期は考えることが億劫で、薬のせいで眠い。メモを取りながら読むことができない。したがって漫然と読み、気になったら、調べごとするのである。 ...
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『滝から滝へー日本・滝紀行』(1982)

永瀬嘉平『滝から滝へー日本・滝紀行』岳書房、1982年 本を開いたらmeikidoの栞が挟んであって、何処で買った本だかすぐに分かった。御茶ノ水にあった茗渓堂だ。山の本は大概ここで買っていた。山岳会の会報も置いてあった。 栞は「ゑ・さわのひ...
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『空海入門 弘仁のモダニスト』(2016)再読

竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』ちくま学芸文庫、2016年 空海を『三教指帰』『請来目録』『性霊集』『高野雑筆集』を使って読み解いていく本であった。著者に導かれて再読した。そういえば、竹内信夫氏の『空海入門 弘仁のモダニスト』を最初に...
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『和歌とは何か』(2009)その7

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 終章ーー和歌を生きるということ 終章を読んで長かった読書も終わった。電車の時間で読んでいるので細切れになったが、私にとって新奇な話が多かったので、結構楽しめた。おススメ本といっ...
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『日本の思想1 最澄・空海集』(1969)

渡辺照宏編『日本の思想1 最澄・空海集』筑摩書房、1969年、1976年第6刷 手元に『高野雑筆集』とかないと不便だなと思って、事務所行って本棚を探したら、『最澄・空海集』の中に「高野雑筆集(抄)」があった。書き下し文であり、原文が付いてい...
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『和歌とは何か』(2009)その6

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 後半は行為としての和歌である。するする読んでしまう。 Ⅱ 行為としての和歌 第1章 贈答歌ーー人間関係をつむぐ 贈答歌はその解釈が難しいのであるが、著者は、和泉式部と敦道親王、...
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『戦国大名と国衆』(2018)

平山優『戦国大名と国衆』角川選書メチエ、2018年 平山優氏の最新刊である。前回の本に比べて薄いにも関わらず読むとすぐに眠くなるのは、最初に出てくる用語の定義のせいである。これを越えないと先に進めない感じがするのが、「論」のせいで、『武田氏...
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『和歌とは何か』(2009)その5

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 第5章 本歌取りーー古歌を再生する この本は各章のサブタイトルが気になる書き方をしていると思う。 さて、本歌取りの定義も実にやっかいだということから、少し端折って、定義に入る。...
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綜合文藝同人右左見第3号

綜合文藝同人右左見第3号(平成三十秋冬号)を遅ればせながら買う。年二回発行になるという。 右左見中道氏が巻頭言に代えて「新しき傍流」宣言を書いていた。主流なき時代には「己の魂を歓ばせる」ことに注力せよという。反抗すべきものすらもない傍流のな...
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『和歌とは何か』(2009)その4

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 第4章 縁語ーー宿命的な関係を表す言葉 縁語の定義は難しいらしい。「今回は、間違いなく縁語と認められる例に限定し、禁欲的に考えてみることにしたい」(P79)と著者が「禁欲的」と...