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『日本の深層文化』(2009)

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『和辻哲郎』(2009)

熊野純彦『和辻哲郎』岩波新書、2009年何度も目にした森有正の文章から始まっている。「ひとつの生涯の本質的なありようは、その生命の稚いない日々のうちで、すでにあますところなくとあらわれているものなのではないだろうか」(『バビロンの流れのほと...
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『「砂漠の狐」ロンメル』(2019)

大木毅『「砂漠の」ロンメル』角川新書、2019年あとがきで大木毅氏が呉座勇一氏の『陰謀の日本中世史』(角川新書、2018年)を取り上げていた。最近は読まなくなったが、ミリタリー本の中にはいい加減な本もあって、呉座勇一氏が提示した原理は陰謀論...
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『翻訳仏文法 上下』(2003)

鷲見洋一『翻訳仏文法 上下』ちくま学芸文庫、2003年上巻は鷲見洋一(すみよういち)氏が1980年から『翻訳の世界』に連載したものを元に1985年にバベル出版から出したものを、21世紀になってちくま学芸文庫にした。なお、下巻は1987年に同...
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『考える英文法』(2019)

吉川美夫『考える英文法』ちくま学芸文庫、2019年このところ英語の参考書を読んでいる。高校の時のGrammarの教科書がしょぼかった記憶があり、英文法は苦手だった。予備校の先生に習ったとき、英語の力は今がピークだと言われた。構文解析力はその...
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『落日の豊臣政権』(2016)その5

河内将芳『落日の豊臣政権秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年エピローグを読みながら、この本を振り返っている。文禄年間という「桃山の京都」の絢爛豪華なイメージの裏側を追っていくと、豊臣政権の行き詰まりが見えてきた。秀吉の心操の良さと...
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『落日の豊臣政権』(2016)その4

河内将芳『落日の豊臣政権秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年天変地異と政権の動揺恠異三条河原の処刑が語られる。秀次事件で秀次一族が処刑されたのである。瑞泉寺に伺った時に、秀次一族の塚を見たが、語られる物語に悲しくなった記憶がある。...
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『漢字の字形』(2019)

落合淳思『漢字の字形甲骨文字から篆書、楷書へ』中公新書、2019年本屋に目的の本がなかったが並んでいたので買ってきた。落合淳思氏の本は私の中で信用度が高いので、無鑑査というわけである。本書の意図はあとがきに書いてあるので引用する。「字形表を...
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文学読解の秘訣

谷沢永一『論より証拠』(潮出版社、1985年第2刷)を枕元に置いてナイトキャップにしている。谷沢永一先生の「文学読解の秘訣を教わる清水好子『源氏物語の文体と方法』」(昭和56年5月17日関西大学通信 110号)を読むと、「昭和二十四年九月『...
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『落日の豊臣政権』(2016)その3

河内将芳『落日の豊臣政権 秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年影を落とす後継者問題声聞師払い陰陽師と声聞師(しょうもじ)の区別がつけば大したものだ。陰陽寮に属する官人としての陰陽師に対し民間の陰陽師が声聞師(唱門師)といわれる(P...