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『秀吉の大仏造立』(2008)その5

『秀吉の大仏造立』(2008)その5 河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第4章 大仏鎮守の建立 善光寺如来を甲斐国から呼び寄せる理由がよく分からなかったが、第4章を読むと、すでに秀吉の実弟の豊臣秀長が病の...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その4

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第3章 善光寺如来の遷座 大仏開眼供養を前に、文禄5年(1596)に京都を襲った地震(慶長・伏見地震)により、大仏殿は無事であったが大仏に損傷が生じる事態となった。結局、...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その3

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第2章 大仏千僧会の開始 秀吉の先祖供養が大仏千僧会の始まりである。文禄4年(1595年)9月25日より慶長19年(1614年)9月25日まで大仏経堂で行われた。河内将芳...
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『愚管抄 全現代語訳』(2012)その2

慈円、大隅和雄訳『愚管抄 全現代語訳』講談社学術文庫、2012年 巻第三は神武天皇から三条天皇までが書かれている。神武天皇はその子の話があるが、何も語られていない。そして、藤原道長で終わる。慈円のいう「道理」が出てくるたびに、「道理」という...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その2

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 本をパラパラしてみたのであるが、秀吉の大仏の絵が出てこない。どうやら秀吉の大仏殿と大仏について分からないことだらけだということが分かった。『秀吉の大仏造立』を読むにあたっ...
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『秀吉の大仏造立』(2008)

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 河内将芳氏の本を読むのは楽しい。論文集は手に入らないので、一般書を読むことにする。 東大寺大仏殿の炎上から話は始まる。 永禄10年(1567年)10月10日のことであった...
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『愚管抄 全現代語訳』(2012)

慈円、大隅和雄訳『愚管抄 全現代語訳』講談社学術文庫、2012年 慈円の『愚管抄』は7巻からなる。慈円は巻第三から書き始めたので、読む順も巻第三からとする。巻第一と巻第二は皇帝年代記であり、後から書かれた。 『愚管抄』が承久の変(1221年...
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『古代日本の史脈』(1995)

上田正昭『古代日本の史脈』人文書院、1995年 一般書、古代日本を内なる史脈だけでなく、東アジアの世界に開けた古代日本の史脈を論じた。上田正昭氏が初期の頃に書いた本と晩年に書いた本と繋がっている。 上田正昭『古代の日本と東アジアの新研究』藤...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その5

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 第5章 済州島 神の森の聖地を求める旅は、貝の道を通り済州島へ向かった。済州島の堂(たん)の森のことは、『原始の神社をもとめて』(2009年)で書いてあることが出てきて懐...
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『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その4

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年 第4章 貝のみち 朝鮮半島から対馬・壱岐、そして九州の西岸を経て、奄美・沖縄へと至る海路を「貝の道」という。琉球以南の珊瑚礁海域でしか取れないゴウホラやイモガイの貝輪が弥...