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『落日の豊臣政権』(2016)その3

河内将芳『落日の豊臣政権 秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年 影を落とす後継者問題 声聞師払い 陰陽師と声聞師(しょうもじ)の区別がつけば大したものだ。陰陽寮に属する官人としての陰陽師に対し民間の陰陽師が声聞師(唱門師)といわれ...
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『落日の豊臣政権』(2016)その2

河内将芳『落日の豊臣政権 秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年 不穏な京の町 喧嘩 豊臣秀次の小姓と細川幽斎の右筆が豊臣秀次の御弓の衆と口論におよび殺害され、御弓の衆は逐電し、「京中屋サガシ」にいたったという。この「京中屋サガシ」...
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『落日の豊臣政権 秀吉の憂鬱、不穏な京都』(2016)

河内将芳『落日の豊臣政権 秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年 河内将芳氏が『落日の豊臣政権』を書いた意図がプロローグにある。「すでに慶長年間(1595-1615)の京都に焦点をあわせ、「慶長世相史を「かぶき」の時代と呼」んで、時...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その5

『秀吉の大仏造立』(2008)その5 河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第4章 大仏鎮守の建立 善光寺如来を甲斐国から呼び寄せる理由がよく分からなかったが、第4章を読むと、すでに秀吉の実弟の豊臣秀長が病の...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その4

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第3章 善光寺如来の遷座 大仏開眼供養を前に、文禄5年(1596)に京都を襲った地震(慶長・伏見地震)により、大仏殿は無事であったが大仏に損傷が生じる事態となった。結局、...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その3

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 第2章 大仏千僧会の開始 秀吉の先祖供養が大仏千僧会の始まりである。文禄4年(1595年)9月25日より慶長19年(1614年)9月25日まで大仏経堂で行われた。河内将芳...
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『愚管抄 全現代語訳』(2012)その2

慈円、大隅和雄訳『愚管抄 全現代語訳』講談社学術文庫、2012年 巻第三は神武天皇から三条天皇までが書かれている。神武天皇はその子の話があるが、何も語られていない。そして、藤原道長で終わる。慈円のいう「道理」が出てくるたびに、「道理」という...
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『秀吉の大仏造立』(2008)その2

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 本をパラパラしてみたのであるが、秀吉の大仏の絵が出てこない。どうやら秀吉の大仏殿と大仏について分からないことだらけだということが分かった。『秀吉の大仏造立』を読むにあたっ...
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『秀吉の大仏造立』(2008)

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年 河内将芳氏の本を読むのは楽しい。論文集は手に入らないので、一般書を読むことにする。 東大寺大仏殿の炎上から話は始まる。 永禄10年(1567年)10月10日のことであった...
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『愚管抄 全現代語訳』(2012)

慈円、大隅和雄訳『愚管抄 全現代語訳』講談社学術文庫、2012年 慈円の『愚管抄』は7巻からなる。慈円は巻第三から書き始めたので、読む順も巻第三からとする。巻第一と巻第二は皇帝年代記であり、後から書かれた。 『愚管抄』が承久の変(1221年...