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『知的生産とその技術 Classic10選』(2015)

倉下忠憲『知的生産とその技術 Classic10選』倉下忠憲、Kindle版、2015年、151円LifehackingPodcastライフハックLiveshow #157 「Water on Mars」2015年10月5日を聴いていた時、...
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『平安の都』(1994)

角田文衞編『平安の都』朝日選書、1994年平安建都1200年を記念して、古代学協会は『平安時代史事典』と『平安京提要』を編集した。しかし、「内容が頗るアカデミックであり、主として研究者を対象として編纂されたため、平安文化や平安京を平易に理解...
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『精神と世間と虚偽』(2016)

山本七平『精神と世間と虚偽 混迷の時代に知っておきたい本』(さくら舎、2016年)『諸君!』に「山本七平の私の本棚から」(1982年6月〜1982年8月)として連載したものを再構成した。帯には初の単行本化!とあったので、買い求めた。山本七平...
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『世阿弥の稽古哲学』(2009)を読む

世阿弥の稽古とは何か1.「稽古」とは何か。小西甚一は風姿花伝の「稽古」について、「原義は、「昔を考える」こと。先人の教えに基づいて研究し学修する意に用いる。練習もその一部分であるが、中心は研究である。多くは「研修」と訳すことにした」(『世阿...
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『言葉とは何か』(2001)

丸山圭三郎『NATSUME 哲学の学校・4 言葉とは何か』夏目書房、2001年改訂新版丸山圭三郎『フランス語とフランス人気質』(日本放送協会、1982年)の「言葉と文化」「言葉とは何か」に術語解説と人物紹介、参考書を加えて復刊したものと中尾...
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『やきもの談義』(1997)

白洲正子・加藤唐九郎『やきもの談義』風媒社、1997年第2刷1976年に駸々堂より刊行した本を再刊したもの。こういう本をどうするかが難しい。発言の裏を取ろうとすると調査が必要になる。本を処分してしまうと、問いかけも失ってしまう。焼き物に対す...
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『「大正」を読み直す』(2016)

子安宣邦『「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕』藤原書店、2016年1.大衆社会は大正に成立した。子安宣邦氏は、大正に大衆社会の成立をみている。松下圭一は大衆社会の成立を第二次大戦後とする。すでに大衆社会の成立の...
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『学びとは何か』続き

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年第4章 学びを極める「熟達するということはその分野の知識のシステムをつくりあげていくことだ」(P96)。著者は初心者と熟達者の違いをみながら、熟達者の持つ認知的な特徴に...
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スキーマの役割

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年第3章 乗り越えなければならない壁ここでは、知識システムを創る過程で、誤ったスキーマを克服することがテーマとなっている。スキーマについて説明は、第1章にあった。「私たち...
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『学びとは何か』(2016)

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年1.「学び」を認知科学の視点で論じる「学びとは何か」を議論しょうとすると、学ぶ目的やプロセスをみていく必要がある。学ぶことが「知識」を得ることを目的としているならば、「...
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もののあはれ

本居宣長、子安宣邦校注『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』岩波文庫、2003年、2010年第3刷肝心の「物のあはれ」はどうなっているのか。『排蘆小舟』で本居宣長が「物のあはれ」概念に触れているのは、頭注を含め二箇所だと子安宣邦...
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『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』(2003年)

本居宣長、子安宣邦校注『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』岩波文庫、2003年、2010年第3刷本居宣長の歌論は「物のあはれ」として知られている。今回はその元を見てみたい。そもそも『排蘆小舟(あしわけおぶね)』と『石上私淑言(...
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『紫文要領』(2010)

本居宣長、子安宣邦校注『紫文要領』岩波文庫、2010年段ボールから取り出した。買った理由は不明であるが、たぶん子安宣邦先生の名前が眼に入ったのだろう。本居宣長の最初の源氏物語論である『紫文要領』は「しぶんようりょう」と訓む。紫文は源氏物語の...
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『中江藤樹』(1974)

『中江藤樹』(1974)山井湧、山下龍二、加地伸行、尾藤正英『日本思想大系〈29〉中江藤樹 』岩波書店、1974年中江藤樹(1608年〜1648年)は江戸初期の慶長13年に滋賀で生まれた。9才で米子藩(加藤泰光)の武士であった祖父の養子とな...
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『京都の歴史を歩く』(2016)

小林丈広、高木博志、三枝暁子『京都の歴史を歩く』岩波新書、2016年「京都の道は肥たんごの通り道でもあった。」と書いてあるのを読むと、『京都ぎらい』の井上章一が噛みつきはしないかと心配するが、ここにあるのは歴史認識である。被害者意識ではない...