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『書痴の散歩』(1932)を読む

齋藤昌三『書痴の散歩』書物展望社、1932年戦前の本が無いと思っていたのは、私の方だったかも知れない。記憶は嘘をつく。結構出てくるのは昭和思想史研究会で「大正を読む」を読み始めて、課題図書を出来るだけ出版した当時の形式で読み出してからだった...
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『情報時代の見えないヒーロー 』(2006)

Flo Conway、Jim Siegelman、松浦俊輔訳『情報時代の見えないヒーロー ーーノーバート・ウィーナー 伝』日経BP社、2006年ウィーナー の『サイバネティクス』を買って、話の展開を追っていくと、面白い人だと分かる。人となり...
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『普遍論争』(2008)

山内志朗『普遍論争 近代の源流としての』平凡社、2008年ライブラリーの本を手繰っていたら、出てきた本、山内志朗氏の『天使の記号学』を買う磁力はすでに『普遍論争』(2008年)にあったのか。改めて記憶のあてにならなさを思い知る。本書は199...
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『英語の語源』(1977)

渡部昇一『英語の語源』講談社現代新書、1977年まえがきで渡部昇一が書いてあることが懐かしい。「数年前に「百万人の英語」というラジオ講座で、毎週金曜日にWord Power Hour(単語力増進の時間)を1年間担当した」(P2)。私も楽しみ...
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『日本のことばと古辞書』(2003)

山田俊雄『日本のことばと古辞書』三省堂、2003年「闇から牛」は「闇」をどう訓むかという話で、その前振りに中谷宇吉郎がでてくるのが面白い。中谷宇吉郎は世の中の研究方法を概観して、2つの型に分類した。警視廳型の研究とアマゾン型の研究である。山...
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『データ・ドリブン・エコノミー』(2019)

森川博之『データ・ドリブン・エコノミー  デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する』ダイヤモンド社、2019年森川博之教授のお話を月例会で聴いたので、早速、ご著書を買うことにした。中身は一般向けのため、デジタルに詳しくなくても楽しめる。...
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『欧州紀行』(1972年)

埴谷雄高『欧州紀行』中公新書、1972年、1974年第4刷埴谷雄高がどういう人だったか忘れた。ここにあるのは半世紀前の欧州なのかと思うと、同時期の欧州を旅した記憶が断片的に浮かび上がる。埴谷雄高の同行者のT君はもしかしてと思っていたが、「T...
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作家のフランチャイズ

渡辺淳一『私の京都』講談社文庫、1992年小説家のエッセイである。以前はよく読んだが、小説そのものをほとんど手にしなくなった。京都が少し遠くなった気がして、寂しさを感じたとき、都をどりの衣装のブックカバーに目が止まったのである。渡辺淳一が「...
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『堺港攘夷始末』(1992)

大岡昇平『堺港攘夷始末』中公文庫、1992年河盛好蔵が『私の履歴書 フランス語盛衰記』(日本経済新聞、1991年)を書いた時、最初に堺事件(1868年)が3回にわたり取り上げられたことは、すでにブログに載せている。大岡昇平の遺著である『堺港...
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『ことばで探るアメリカ』(1993)

加藤恭子、マーシャル・ロズマン『ことばで探るアメリカ The American Mentality 日米コミュニケーション・ギャップ考』ちくま文庫、1993年単語に着目して日米の考え方の違い論じた本。使っている例が、時代とともに古くなるのは...