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『蕩児の家系』(1975)

大岡信『蕩児の家系 日本現代詩の歩み』思潮社、1975年帯にある清岡卓行先生の批評が本書の意義を要約している。「日本の近代・現代詩の流れを、「大正詩序説」、「昭和詩の問題」、そして「戦後詩概観」の三部において考察したもので、大岡信がいわばそ...
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『征夷大将軍・護良親王』(2017)

亀田俊和『征夷大将軍・護良親王』戎光祥出版、2017年大塔宮護良親王は名前くらいであまり知られていない。活動時期も短いし、南朝側なので史料も少ない。どう扱うかと思っていたが、議論を併記したり、亀田先生自身の見解を出したりして分かりやすく読ま...
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『岡倉天心』(1975)

大岡信『朝日評伝選4 岡倉天心』朝日新聞社、1975年大岡信氏逝くでも書いたが、岡倉天心に関する評伝本は40年という時の経過で本に付いてるカバーや帯は時の風化を受けている。しかし、手掛かりはそれしかない。第1章 種子の中にある力、そして文章...
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『古代の東国1 前方後円墳と東国社会 古墳時代』(その2)

若狭徹『古代の東国1 前方後円墳と東国社会 古墳時代』吉川弘文館、2017年しばらく睡眠促進剤として使ってきた。巨大前方後円墳や朝鮮半島とのつながりをもつ上総の首長を読んでても眠くなるしかかなったのでちょうどよかったのだった。しかし、4章 ...
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『応仁の乱』(2016)その後

呉座勇一『応仁の乱』中公新書、2016年すでに3回に分けて書いたけれども、思想史講座で内藤湖南の「應仁の亂に就て」に関して呉座勇一氏が『応仁の乱』の「はじめに」に書いていたことを読み飛ばしたことを知る。内藤湖南は応仁の乱の重要性を強調したあ...
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BEGINNING『インターネットの次に来るもの』(その14)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷BEGINNINGまだ、我々は30年後のテクノロジーを見ていない。まだ始まったばかりだ。「未来探索の会」では喉がやられていて声が出なかったので、質問せずに...
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QUESTIONING『インターネットの次に来るもの』(その13)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷QUESTIONING「人間はインターネットに毎年2兆回の質問をし、検索エンジンが毎年2兆回の答えを返している」(P375)。質問することは素晴らしい。
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TRACKING『インターネットの次に来るもの』(その12)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷TRACKINGインターネットが最大のコピーマシンだとしたら、インターネットは最大のTRACKINGマシンでもある。究極の自己を知るためのTRACKING...
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INTERACTING『インターネットの次に来るもの』(その11)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷INTERACTING幼い子供達はINTERACTINGしないものは死んだものと思っている。デジタルテクノロジーを生まれたときから見ている子供達はINTE...
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REMIXING『インターネットの次に来るもの』(その10)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷REMIXINGインターネットは何でも換骨奪胎するが得意だ。イノベーションはあるものの組合せだから、インターネットはあらゆるものを結びつける力がある。
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FILTERING『インターネットの次に来るもの』(その9)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷FILTERINGインターネットの情報爆発は私たちの読むもの、見るもの、聴くもの、買うもの、食べるものの情報があふれていて、選ぶのが難しい。自分に特化した...
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『人と企業はどこで間違えるのか?』(2014)

ジョン・ブルックス、須川綾子訳『人と企業はどこで間違えるのか?』ダイヤモンド社、2014年帯を見たら買いたくなる。もっもと、昔の部下の推薦本であるため、捨てられる心配はないので玄関に堂々と置いている。原題はJohn Brooks『BUSIN...
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SHARING『インターネットの次に来るもの』(その8)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷SHARINGインターネットの未来を見誤らないために、著者は12の性質を持ち出したうち、SHARINGは所有から共有の方向性を表す言葉だ。いつでもアクセス...
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ACCESSING『インターネットの次に来るもの』(その7)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷ACCESSINGは所有からシェアに向かう流れの中で重要な言葉である。モノからサービスとなるとアクセスできることが重要である。
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SCREENIG『インターネットの次に来るもの』(その6)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷SCREENIGSCREENIGは情報を受取るメディアの進化の話だ。いわゆるどこでもスクリーンで、自分に特化した情報が流れ続ける。腕時計もスクリーンだし、...