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『京都 美の気配』(2007)

大川裕弘『京都 美の気配』ピエ・ブックス、2007年 本書は「折節の韻律」(『婦人画報』1993年連載)と「俵屋の月次」(『婦人画報』2000年連載)で掲載された写真を中心に構成している。 俵屋旅館の室礼を撮った写真集を見ていると、俵屋の気...
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永夜清宵何所為

湯川秀樹、梅棹忠夫『人間にとって科学とはなにか』中公新書、1967年、1979年第22刷 久しぶりに引っ張り出して読む。最後に湯川秀樹が「永夜清宵何所為」を挙げて科学とは何かを締めくくっていた。これは上田秋成の『雨月物語』にある「青頭巾」と...
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『王陽明研究』(1920)

安岡正篤『王陽明研究』明徳出版社、1920年、2007年新版第11版 安岡正篤(やすおか まさひろ 1898-1983)が大正11年に書いた王陽明に関する本である。新序(昭和35年)では、「今度この若き日の著作を読むと、何といっても練れてい...
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『お聖どん・アドベンチャー』(1977)は当時を知ってるとすごく楽しい。

田辺聖子『お聖どん・アドベンチャー』徳間書店、1977年第3刷 田辺聖子さんが2019年6月6日に亡くなられた。 思い出したように、『お聖どん・アドベンチャー』が読みたくなった。これは、実名SF小説で、田辺聖子さんの仲よしの方が出てくる。だ...
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『考古学講義』(2019)

北條芳隆編『考古学講義』ちくま新書、2019年 ちくま新書の歴史講義シリーズのページを見ていたら、考古学講義があったので、手にした。考古学は捏造事件の影響もあって、関心が薄れていた。このちくま新書歴史講義シリーズは他に古代史講義、中世史講義...
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『書淫行状記』(1935)のお話

齋藤昌三『書淫行状記』書物展望社、昭和10年 齋藤昌三が装幀した本を読む。このシリーズも三冊目となると種ならぬ本が尽きるのである。書痴齋藤昌三の本は戦前に出たので戦災で失われたものも多いであろう。齋藤昌三の本はもう持っていないが、齋藤昌三が...
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詩を読む時間

萩原朔太郎の詩も、好きだという西脇順三郎の詩の方が私のリズムと合って、萩原朔太郎の言葉遣いはどちらかというと好きになれない。三好達治選『萩原朔太郎詩集』(岩波文庫、1952年)ではなく、『月に吠える』を日本図書センターの愛蔵版で読みなおす。...
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『全社戦略がわかる』(2019)

菅野寛『全社戦略がわかる』日経文庫、2019年 菅野寛氏はボストンコンサルティンググループ出身なので、全社戦略の実践面に詳しいわけだ。 第1章 全社戦略では何を考えるのか 第2章 事業ポートフォリオ・マネジメント(事業間の資源再配分) 第3...
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『漢字』(1970)その2

白川静『漢字 ー生い立ちとその背景』岩波新書、1970年、2008年第31刷 風に関するイメージは色々ある。宮崎駿の『風に谷ナウシカ』でメーヴェで飛ぶナウシカが感じる風、パラグライダーで下降する時のキャノピーを張る向かい風、国木田独歩の『武...
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『漢字』(1970)を読み返す

白川静『漢字 ー生い立ちとその背景』岩波新書、1970年、2008年第31刷 白川静の『漢字』(1970年)を読み返す。 鴟夷と鴟夷子皮 呉越春秋でお馴染みの、伍子胥(ごししょ)は「讒言のために殺されて鴟夷の皮袋に包まれ、江波の間に投げ棄て...