断片記憶

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ゆく年くる年

ゆく年を思う。 人は年ごとに区切りをつけなければ のっぺらぼうな人生になる。 ああ、今年はもう後ろ姿になった。 暗き空の彼方からくる年を迎えて、今年もよろしくと言いたい。 Tennysonの詩を朗読して今年を終える。 Ring out, w...
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干支の鏡餅

鏡餅に干支は関係があったのだろうか。
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一冊の本を選ぶということ

無人島に持っていく一冊の本を何にするかという話は有名だが、あまり現実的ではない。しかし、避難所生活での必需品は何かという話をしていたら、本であるということになった。電化製品が使えないとなると暇を持て余すことになる。何を持っていくかを考えると...
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武蔵野雑感

国木田独歩『武蔵野』青空文庫、1998年、2004年修正版 国木田独歩の『武蔵野』を読むのは決まって秋の深まった空が高く見える頃だ。この短い文章を高校生の頃に岩波文庫で読んで野火止に行ったのが武蔵野を歩いた最初だった。平林寺辺りの景色も今で...
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霜月の頃

霜月の頃、公園に木枯らしが吹いた。木の葉が光り、青空が枝の間に覗く。つかの間の休憩がこころを伸びやかにし、また、歩みを進めさせる。 2018年秋 とらや赤坂店の新装開店記念パッケージのスケッチは新店舗を設計した内藤廣氏だった。
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歌の時間2

小学校を過ぎるとき当然歓声が沸き起こった。運動会が開かれているのを観ると昔の記憶が思い出され、鳥肌が立つ気がした。 秋空に歓声上がる運動場 バトン握れば鳥肌ぞ立つ
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歌の時間

永田和宏氏の「歌を読み込む力〜時間と歌〜」文化講演会2018年9月23日放送分を聴き逃しで聴いて、 朝起きて 死ぬ時間問う 歌人あり 心の底に 響く重さで
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RIP KIRIN KIKI

樹木希林さんが2018年9月15日に亡くなられた。8月13日に左大腿骨骨折の大怪我をして、16日のNHKの生番組で白沙村荘から五山送り火を見るはずが、電話出演になった。それが、見たというか聞いた最後になった。ご冥福をお祈りし
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鈴虫の音

いこいのおばちゃんが飼育していた鈴虫が、今年の夏の暑さでほとんど死んでしまったという。残った一匹が金属的な高い音を出すのを聴きながら晩酌していたのだった。 鈴虫の 鳴き声高し 土間の闇 独寝の 鳴き声高し 床の下 ひとりなく 虫の音高し 土...
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満天の星々の教え

満天の星空を見ている自分に気がついた。野道に段ボールを敷いて寝転がって天の川を眺めていた。夢から覚めた私は黒姫山山麓の地で過ごした時間を掛け替えのないものと考えていたことが分かった。もう、このブログもあらかた役割を終えたようだ。過去は取り戻...