断片記憶

断片記憶

昨日の客

不意に現れた男は、ビールを頼んだけで立て掛けたメニーを開こうともしなかった。オススメを書いた紙が灰皿の上に載せてあった。それをチラリと見ていたようだ。相方がビールとお通しを運んでいった。男はお通しを尋ねた。あの気の利かない子は厨房まで聞きに...
断片記憶

クラウンそうめん

HOLLYさんでクラウンそうめんをいただいたので、ちょっと調べてみることにした。親父さんが非売品で手に入らないと言っていたが、ラベルにはそのような記載がないので少し困惑している様子だったためだ。クラウンそうめんを製造している熊本製粉株式会社...
断片記憶

『手の間』

MOTTAINAIクラフトあまたで買った『手の間 13号』の特集 washoku 21世紀の基本食を読む。「料理する人は、土や農業について知らなければいけません」「ひとつの料理を知るのに、私は10年かかると思っています。」(檜山民子)割烹の...
断片記憶

『世界の夜はぼくのもの』(1961)

富田英三『世界の夜はぼくのもの』(第二書房、1961年)漫画家の富田英三(1906 - 82)が世界一周旅行する話だ。旅行当時の世界をスケッチした漫画が入っている。本書の2部構成からなる。Ⅰ世界の裏窓よ こんにちはⅡ世界の夜はぼくのものⅠ ...
断片記憶

「花木真写」の講座

今橋理子氏の講座を聴きたいと思う。東京都公園協会 緑と水の市民カレッジ講座【27前期】No.21 江戸時代博物学の創造力-近衛家熈「花木真写」の芸術世界-2015年9月12日(土)13:00 〜 15:00緑と水の市民カレッジ講習室(日比谷...
断片記憶

『植物画の至宝 花木真冩』(2005)

監修・執筆 源豊宗、北村四郎、解説 今橋理子『植物画の至宝 花木真冩』淡交社、2005年陽明文庫に伝来する近衛豫楽院(近衞家熈(いえひろ) 1667年-1736年)の三巻本がもとになっている。日本のボタニカルアートの嚆矢といえる(名和修)。...
断片記憶

花と生きる

散歩の帰りに花を買う。
断片記憶

鳥取三昧

暑い日の続いた夕方に自分を取り戻す時間をつくる。砂丘ラッキョウを盛り付ける皿は祇園甲部の都をどりの菓子皿だが、この地の色は少し前の六兵衛だ。雨月陶斎先生のヤマセミのぐい呑で諏訪泉の純米吟醸の満天星(MANTENSEI)を飲めば気分は日本海、...
断片記憶

逢魔ヶ時

子供の頃の遊びは夕暮れ時にピークを迎える。母が連れ戻しに来る時に「ことろがくるよ」という。ことろとは子捕ろである。連れて行かれたら二度と家には戻れない。そんな昔に返してくれる「私にとって只見川左岸流域は聖地ならぬ、魔地である」。池田知沙子「...
断片記憶

「音霊」のこと

月刊京都2015年04月号「鎌田東二の霊性の京都学 68 傀儡舞から淡路人形浄瑠璃と北野天満宮「悲とアニマ展」」2015年3月11日の北野天満宮「悲とアニマ展」の「鎮魂茶会」と「鎮魂舞台」のことが月刊京都に書いてあった。「鎮魂舞台」では河村...
断片記憶

酒縁社会

小坂剛『あの人と、「酒都」放浪』(中公新書ラクレ、2013年)吉田類が「地縁とか血縁とか、無縁とか言ってないで、酒縁社会をつくっていけばいいじゃないか」と言ったとある。私も付き合いは酒場で知り合いになることくらいしか考えられない。東京では仕...
断片記憶

松のみどり

川端康成『古都』新潮文庫、1968年、2008年第94刷文庫本のカバーがケルスティン・ティ二・ミウラだった。単行本では東山魁夷の「冬の花」が口絵だとあとがきに書いてあった。新聞連載時の挿絵は小磯良平だ。そういう本もあればいいと思う。「松のみ...
断片記憶

編集は思想である

谷沢永一・渡部昇一『人間は一生学ぶことができる 佐藤一斎「言志四録」にみる生き方の知恵』(PHP研究所、2007年)「岩波文庫の『紫禁城の黄昏』で虫喰ったように記述を省いたのと同じですね。それは書評するに足ります。」(渡部昇一)渡部昇一氏の...
断片記憶

TOP HATを観る

赤坂ACTシアターで宝塚宙組のTOP HATを知人と観る。テンポが良く楽しい3時間だった。ACTカフェでRansonを2杯飲む。帝国劇場のなんちゃってフレシネではないのが嬉しい。しかし、ACTシアターはちょっと狭いので30分のインターミッシ...
断片記憶

本を読む順序

安東次男『完本 風狂始末―芭蕉連句評釈』ちくま学芸文庫、2005年研究所の本棚にお前立ち宜しくあった。若者が段ボール箱から本棚へ移したものだ。よくぞ持っていたなと思う。10年前の本であるがAmazonでは倍くらいしている。谷沢永一氏が70代...