『日本史学』(2015)

断片記憶

帆立道久『日本史学(ブックガイドシリーズ基本の30冊)』人文書院、2015年

本の鮮度とは何か。

時々のものを扱うのでなければ、

読み手が見出すものであろう。

本が未来に向かって開かれている限り、何度読んでも、鮮度が落ちない。書かれた時は遥か昔であっても読み手が読む時間は常に現在である。目的意識が本を発見しそこに読み出すことで鮮度を放つ。本の言説の限界を指摘され読まなれなくなった本は鮮度を失ったといえるのだろうか。

帆足道久氏が自身のブログに掲載された日本史研究の基本30冊で選考過程を読んできたものとしては最終判断はやはり気になったが、近藤義郎『前方後円墳の時代』は選ばれなかった。

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