断片記憶 折々の歌 時を経て花の記憶はさらならで軒端の風に心騒がす大岡信の『折々のうた』が始まったのはいつだか忘れてしまった。wikiでも見れば載っているだろう。しかし、自分のwikiがあるわけでもないので、いつ出会ったのかは、正確には思い出せない。FBの載せ... 2016.05.19 断片記憶
断片記憶 読書の後に感想戦はいかが 瀧本哲史氏は『読書は格闘技』(集英社、2016年)のあとがきにかえて「読書は感想戦」を書いている。感想戦とは将棋などの対局後に対局者が一局を振り返り、手の良し悪し、敗因や局面の優劣などを評価し合うことをいう。TVの感想戦は短いが見れば少しは... 2016.05.18 断片記憶
断片記憶 研究不正と人工知能 黒木登志夫『研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用』中公新書、2016年研究不正の古典的名著としてウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド、牧野賢治訳『背信の科学者たち』(講談社、2014年)があげられていた。原作は1983年で翻訳が1988年... 2016.05.16 断片記憶
断片記憶 『つくられた縄文時代』(2015) 山田康弘『つくられた縄文時代 日本文化の原像を探る』(新潮選書、2015年)本書を手に取ったのは、帯が重版になったときだったが、手に取った本の下に何故か初版があったので、初版を購入することにした。帯がベタな宣伝文になっていて、出版界の事情を... 2016.05.11 断片記憶
断片記憶 「京都通」とは何か 「京都通」という言葉がいつから使われるようになったかは知らない。私にとって意味の分からない言葉の一つである。いわゆる京都人がコンテンポラリーな生活をしていれば、脳は当然、要らないことを省いてくれるので、挨拶も考えずにできるようになるし、微妙... 2016.05.09 断片記憶
断片記憶 『京都の極み』(2016) 船越英一郎『京都の極み』(マガジンハウス、2016年)BS日テレの「船越英一郎 京都の極み」(2015年10月11日から)をたまに見ることがある。本書は番組連動本である。テレビ番組のよいところは普段入れない奥にカメラが向けられることである。... 2016.05.07 断片記憶
断片記憶 金閣寺方丈杉戸絵 金閣寺方丈杉戸絵は石踊達哉氏と森田りえ子氏の作である。金閣寺で見てから、時間が経った。承天閣美術館で森田りえ子氏の展覧会がある。石踊達哉氏の展覧会を日本橋三越で見たが、杉戸絵は見るところができなかった。森田りえ子氏の杉戸絵が見られるのは楽し... 2016.04.27 断片記憶
断片記憶 読み終わった本 読んだ本を処分するのは難しい。記憶はあてにならない。原典がどうしても必要になることがある。資料として引用したくなるときに限って本が見つからないことが多い。しかし、利用できる状態にしておかなかったことが問題だった。読書のプロセスは読んで終わり... 2016.04.26 断片記憶
断片記憶 読んでいない本 どうしても処分しなければならないとしたら、読んでない本から手を付けるべきだと中村武生先生はつぶやいた。読んでない本の整理を考えてみた。①すぐ読みたい本か②読んだ方が良いと思っている本か③いつか読むかもしれない本か②と③は処分読みたくて買った... 2016.04.25 断片記憶
断片記憶 素振り1,000回ということ 宮本武蔵は『五輪書』で、「鍛錬」という言葉をつかった。「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」といった。米長邦雄永世棋聖は3,000時間がその分野の基礎をつくるために必要な勉強時間だといった。将棋のプロになるためには1万時間は... 2016.04.24 断片記憶
断片記憶 知識とは何か 1.適正な本の量とは?普通の生活をしていると、寝床の周りに積んである本を読むことで一年は経ってしまうに違いない。1日で1冊読める本はほとんどない。まして、ライブラリーや居間の本棚と洗面所の段ボールや玄関の段ボールは開けるまでもなくもう読まれ... 2016.04.18 断片記憶
断片記憶 計画的な読書とはあるのだろうか? 計画的な読書とはあるのだろうか?今年一年で仮に100冊読むとして、100冊全てが決まっていることはあるのだろうか。今年読むべき本100冊とかいうものがあったとして、その100冊を読むという人はどれくらいいるのだろうか。毎月のように書店に並ぶ... 2016.04.14 断片記憶
断片記憶 「言志四録」の読み方 近世儒学はチャイナ論、チャイニーズ論ではない。近世儒学は人生論、社会論、日本人論として読まれた。その意味で、伊藤仁斎の『童子問』(元禄4年(1691)〜 宝永2年(1705))、佐藤一斎の「言志四録」(文化10年(1813)〜嘉永6年(18... 2016.04.13 断片記憶
断片記憶 『テクノロジストの条件』(2005) P・F・ドラッカー、上田惇生編訳『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる』ダイヤモンド社、2005年松尾明先生がシステム監査学会でドラッカーの『テクノロジストの条件』を基準書として読むことを発表したの... 2016.04.04 断片記憶
断片記憶 新選組研究の回顧と展望 『歴史読本 2004年3月号』を神保町で手に入れて、中村武生氏の「新選組研究の回顧と展望」を読む。爽やかな読後感を覚えた。「新選組」の読み方が分かる論考である。大河ドラマ「新選組!」の年に書かれたので少し古くなったが、「新選組」を読む者にと... 2016.03.26 断片記憶