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『戦乱と民衆』(2018)

磯田道史、倉本一宏、F・クレインス、呉座勇一『戦乱と民衆』講談社現代新書、2018年 国際日本文化研究センターの一般公開シンポジウム「日本史の戦乱と民衆」(2017年10月)をもとに、ディスカッションを加えて作られた本。 2018年3月8日...
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『古代の朱』(2005)その2

松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫、2005年、2017年第2刷 古代朱砂産地の露頭は点在的であり、露頭部を取り尽くすと竪坑になる。当時は排水技術が無いため、地下水位に達すれば竪坑は廃止される。 丹生氏は『新撰姓氏録』の載る古代の名族である...
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『古代の朱』(2005)

松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫、2005年、2017年第2刷 朱に興味がある人は読むことをお勧めする。私は丹生に興味があり、朱と丹生も水銀のことであり、水銀の文化史としてこの本は面白いと思った。松田壽男が調査した土地が手書きで立体式に表...
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『植物の世界』(1950)

日本植物学会編『植物の世界』共立出版社、1950年、PDF、92P 新制中学生のための植物学の課外読物として作られた本がPDFとして日本植物学会のページで入手できる 漫画もあって楽しい読物となっている。 昭和25年(1950)の文章でり、「...
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「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭」

河内将芳「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭ー文禄五年を中心に」日本歴史学会編集『日本歴史 2018年9月号』吉川弘文館、2018年 御霊祭について、先行研究に言及することから始まる。本多健一氏の一連の研究で「御霊祭が下京の祇園会と比肩しうる上...
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『黒谷に眠る人々』(1973)

北川敏於『黒谷に眠る人々』黒谷文庫第8巻、1973年、1990年2刷 黒谷とは紫雲山金戒光明寺のことをいう。webをみると「浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺」とある。黒谷(くろだに)さんと土地の人は呼ぶ。京都に来始めた頃に、タクシーに乗って黒谷...
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『書くー言葉・文字・書』(2009)

石川九楊『書く ー言葉・文字・書』中公新書、2009年 本は出会いである。先日、種智院大学の公開講座で梵字で金剛界の中台八葉院の仏の字を書くという経験をした。仏の梵字は必ず命点(みょうてん)を打ってから書き始めるというのだ。書も点画を打って...
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『戦国大名と分国法』(2018)その2

清水克行『戦国大名と分国法』岩波新書、2018年 第3章 六角承禎・義治と「六角氏式目」 六角氏式目は当主が家臣に作らせたものを承認したという。それぞれが起請文を作成しているという異例なものだ。大名が家臣団をしばるのではなく、大名の恣意的な...
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『戦国大名と分国法』(2018)

清水克行『戦国大名と分国法』岩波新書、2018年 ポスト戦国時代の「統治のあり方」に感動したのに、また、戦国時代へ戻っている。 桜井英治氏と共著の『戦国法の読み方ー伊達稙宗と塵芥集の世界』(高志書院、2014年)は3日間の対談集だった。清水...
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『アングロサクソンと日本人』 (1987)

渡部昇一『アングロサクソンと日本人』新潮選書、1987年 「新潮社の文化講演会」(昭和57年前期・1月ー6月の連続講演)のテープを書き起こしたものをもとに手を加えたものである。平易な文章であり、耳で聴いて分かる説明になっている。今なら地図な...