丸島和洋『戦国大名の「外交」』講談社選書メチエ、2013年
本はいわゆる新書、選書、学術書の順で難しくなる。難しくなるのは、お約束ごとが増えるからであるが(いちいち説明してられないので、専門用語に頼ることになる。)、この本は、お約束ごとを出来るだけ丁寧に解説しょうという著者の意図もあって分厚くなってる。
戦国大名を「外交」の作法から見て行くことになるので、馴染みのない作法の解説が読者の負担にならないようにとの配慮がある。しかし、選書を読むような読者は、新書レベルの本はかなりこなしているのである。
汎戦国大名論として成功しているかどうかは専門家でないので判断できないが、「中央の儀」などの用語が、戦国大名の「外交」というコンテクストの中で語られると非常に説得力をもつのは間違いない。
コメント