『床の間』(1978)

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太田博太郎『床の間』(岩波新書、1978年)

昭和46年に「岩波市民講座」で著者が講演したものに補足したもの。201頁という新書サイズに日本住宅の象徴としての床の間が論じられている。

昔習った「寝殿造」から「書院造」という流れのなかで「押板」から「床の間」への変化が丁寧に扱われている。

日本を再認識するのにこの新書から入るという選択肢はあると思う。先進国のなかで座式の生活が見られるのは日本くらいである。座った視線から見える世界の一つに床の間があるのである。

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