『ブッダという男 ー初期仏典を読みとく』(2023年)

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清水俊史『ブッダという男 ー初期仏典を読みとく』ちくま新書、2023年、2024年第2刷

『はじめての「生と死から学ぶ空海の思想」入門』の読書会で本書の存在を教えてもらった。すぐに買わないうちに時間は経っていった。

清水俊史(としふみ)氏は論客である。学会のお偉方から圧力がかかるとは面白い。お陰で読まないでよい本を炙り出してくれた。谷沢永一氏のいうように学会政治活動する輩に学問の良心はあるまい。馬場紀寿『初期仏教ーーブッダの思想を辿る』(岩波新書、2018年)と対比してみたくなった。

ブッダはしょせん2,500年前のインドの人である。現代日本とは価値観の異なる時代の人である。そこに現代の価値観を当てはめても無駄である。本論では先行研究の批判が容赦ない。

本書は「参考文献ーーより深く学ぶために」(pp.195-217)が面白い。「本論において書ききれなかった参考文献や研究背景」(p.195)が役立つ。

ブッダという男

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