読書時間 『呉越春秋 湖底の城 第9巻』(2018) 宮城谷昌光『呉越春秋 湖底の城 第9巻』講談社、2018年完結!毎年のように読んできた日々が20年を超えた。山から下りてから、宮城谷昌光氏の本にどんなに慰められたことか。それにしても宮城谷昌光氏が描いてきた登場人物は何と魅力的なことだろう。... 2018.11.04 読書時間
読書時間 『パイドロス』(1967) プラトン、藤沢令夫訳『パイドロス』岩波文庫、1967年、2016年第63刷『パイドロス』とはパイドロスという青年とソクラテスとのアテナイの郊外の泉の辺にあるプラタナスの木陰での夏の日の対話である。プラトンはソクラテスに「ディアレクティケー」... 2018.11.02 読書時間
読書時間 『論より証拠』(1985) 谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷神田古書まつりといえば、いつも気がつくのが当日だったりして欲しい本が思い出せずに、手ぶらでは帰れないため谷沢永一の本を探している自分に気がつくことが多い。しかし、この頃の本は谷沢永一が鬱で苦し... 2018.10.29 読書時間
読書時間 『山月記・李陵 他九篇』(1994) 中島敦「文字禍」『山月記・李陵 他九篇』岩波文庫、1994年、2013年第29刷中島敦の「文字禍」という掌篇の寓話を読む。寓話であるからには何か背景があるに違いない。氷上英廣氏の解説には、「「名人伝」や「文字禍」などの寓話物も、その背景に哲... 2018.10.27 読書時間
読書時間 『経験と思想』(1977)その2 森有正『経験と思想』岩波書店、1977年前回は思い出を書いて終わってしまった。今回から内容に入ろうと思う。『経験と思想』は岩波書店の『思想』に掲載された。森有正によれば第Ⅰ部である。その後は、第Ⅱ部は「『実存』と『社会』」と題することにする... 2018.10.25 読書時間
読書時間 『経験と思想』(1977) 森有正『経験と思想』岩波書店、1977年辻邦生の解題を読むと当時のことが蘇ってくるようだ。森有正が1976年にパリで死去したため、『経験と思想』は第Ⅰ部で終わってしまった。著者の死とともに本は読まなくなった。その後、全集やエッセイ集成が出た... 2018.10.24 読書時間
読書時間 『情報生産者になる』(2018) 上野千鶴子『情報生産者になる』ちくま新書、2018年通勤電車の中で読んでいますが、382頁と厚い新書です。どうも、「情報」や「生産」とか「技術」とかいう言葉の組み合わせに弱いので手にしました。梅棹忠夫の『知的生産の技術』(1969)や渡部昇... 2018.10.18 読書時間
読書時間 『ロベルトは今夜』(1962) ピエール・クロソウスキー、遠藤周作・若林真訳『ロベルトは今夜』河出書房新社、1962年第5刷2016年11月3日にLe Petit Parisienで『ロベルトは、今夜』の映画を観て、クロソウスキーを巡る山口椿氏、大森晋輔氏、石川順一氏の知... 2018.10.17 読書時間
読書時間 『山家集』(1982) 後藤重郎校注『山家集』新潮日本古典集成、1982年、2011年第10刷久しぶりに『山家集』を手に取る。カルチャーラジオの古典購読で上智大学の西澤美仁教授の「西行をよむ」を何回か聞いているうちに西行が読みたくなった。たまたま開けた段ボール箱に... 2018.10.16 読書時間
読書時間 『デカルト『方法序説』を読む』(2014)その3 谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷第3章では、デカルトの『方法序説』で書かれていない1部と2部の間のことが語られる。デカルトは学校を出て書物の学問を捨てて旅に出る。そして「わたし自身のうちに、... 2018.10.11 読書時間