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『垂壁のかなたへ』(2012)

スティーブ・ハウス、梅津正彦訳『垂壁のかなたへ』(白水社、2012年)「垂直」とか「垂壁」という言葉に弱い。で買ってしまう。谷口けい氏の推薦の帯も付いていたので迷わず購入した。ラインホルト・メスナー氏が序文でスティーブ・ハウス氏は偉大な冒険...
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朧谷壽『日本の歴史6 王朝と貴族』(1991)

朧谷壽『日本の歴史6 王朝と貴族』集英社、1991年通史のうち古代国家の終りの二世紀を扱っている。朧谷氏の描き出す人間ドラマが面白い。道長の栄光も清少納言の才知も楽しい。『御堂関白記』での東三条院への度重なる気遣いも、姉の詮子が道長を引き立...
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『京都 天神をまつる人びと ずいきみこしと西之京』(2014)

『京都 天神をまつる人びと ずいきみこしと西之京』(写真)西村豊、(文)三枝暁子、岩波書店、2014年天神さんの「ずいき祭」を扱った本。これだけ詳しく書いてあるのは初めて見た。何よりも写真家が「ずいき祭」を見て育ったのがいい。学者の取材で祭...
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『京都でのんびり』(2006)

小林由岐『京都でのんびり』祥伝社、2006年京都の三省堂で買ってから京都の散歩に欠かせない本になりました。雑誌の特集やいわゆる京都本はその時々のテーマで作られているので、散歩コースを網羅していないため実際には使えないのです。最初読んだとき「...
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『ニッポンの風景をつくりなおせ』(2010)

梅原真『ニッポンの風景をつくりなおせ』羽鳥書店、2010年一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくる。どこへ行っても同じ風景のニッポンなんてきらいだ。「ラツキョウの花見」は残して置きたい風景を見つけられるかにかかっているけど...
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『藤原行成「権記」全現代語訳(上)』(2011)

倉本一宏『藤原行成「権記」全現代語訳(上) 』(講談社学術文庫、2011年)藤原行成(ゆきなり、972年-1027年)は能筆家として三蹟の一人として知られている。蔵人頭の時代の日記が政務を詳しく記録している。藤原道長の側近である。『権記(ご...
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『藤原道長「御堂関白記」上 全現代語訳』(2009)

倉本一宏『藤原道長「御堂関白記」 上 全現代語訳』 (講談社学術文庫、2009年)藤原道長(966年-1027年)の日記は陽明文庫に、自筆本14巻、孫の師実の古写本12巻が伝わり、いずれも国宝である。倉本一宏氏の現代語訳は講談社学術文庫から...
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『輿地誌略字引』

市岡正一編輯『輿地誌略字引』弘學館藏版、東京書林、明治8年(1875年)『輿地誌略字引』は地理の字引である。明治の初期は、『西洋事情』や『輿地誌略』が読まれた時代だ。『輿地誌略』は文部省の彫刻の萬國地理書だし、その字引も官許だったので、古書...
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『ひねくれ古典『列子』を読む』

円満字二郎(えんまじ じろう)『ひねくれ古典『列子』を読む』(新潮選書、2014年)著者の名前がひねくれていると思った。本選書は諸子百家の一人である「列子」の紹介本だ。20話の白文、読み下しに著者の解説からなる。我々は「杞憂」とか知っている...
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『中世の法と国制』

リブロ池袋本店で國分功一郎セレクション「2014年の日本を生き延びるための30タイトル」を昨日の午後に見て、少し古いがフリッツ・ケルンの『中世の法と国制』(世良晃志郎訳、創文社、1968年)を買ったのを読んでいる。法は古き良きものである。法...
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Qomolangma

恵文社一乗寺店で石川直樹氏の『Qomolangma』を買ってあったが、ラッピングをはずすのが勿体無いので暫く飾っておいた。ラッピングをとったら、本文の英語を日本語訳したものが挟んであった。まあ、意味があるわけだ。36枚の写真を見ていると絵を...
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POLAR

石川直樹氏の写真集が見たくなって、京都に行った折に『POLAR』(リトルモア、2007年、2008年第2刷)を恵文社一乗寺店で手に入れた。丁度、午後に通り雨にあったときだ。雨で荷物になるのに買ってしまった。文字は小さいのでたぶん読まない。ブ...
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『織田信長〈天下人〉の実像』(2014)

金子拓著『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社現代新書、2014年)を読む。久し振りの講談社現代新書である。カバーが変わってからあまり購入することはなかった気がする。中公新書ばかり買っていた。信長の「天下人」をどう考えるかで史料の読み方も変わ...
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『藤原定家全歌集』赤羽淑編著

赤羽淑編著『藤原定家全歌集』(笠間書院、1978年)「もしこの抄譯や傳で興を唆られた人は、必ず勞を厭ふことなく原典によって、その奔放自在の作を味倒して欲しいと切望する次第である。他のすべての作も、『拾遺愚草』全巻通讀するなら、讀者個個の新し...
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『日本歴史3 奈良の都』を読む

そう言えば通史というものは、高校の教科書以来読んだことがなかった。まあ、それも記憶に残っていないし、いまさら教科書でもあるまい。何か適当な本はないかと、『日本書紀』の現代語訳を買ってみたのだが、10分で眠くなった。日本の通史を死ぬまでには読...