読書時間

読書時間

『わが回想のアルプス』(2010)

近藤等『わが回想のアルプス Les Alpes que j'aime』東京新聞出版部、2010年近藤等氏が撮った写真に、彼の友人の写真を加え、10本のルートのエッセイをつけた半世紀の記録。こういう本が作れるのは幸せな山屋人生としか言いようが...
読書時間

『大御所 徳川家康』(2019)その2

三鬼清一郎『大御所 徳川家康 幕藩体制はいかに確立したか』中公新書、2019年徳川家康の大御所時代の11年を扱った最後の第十章 大御所政治の遺産 で「元和偃武から明治維新に至る二世紀半ほどの間、戦争が起こらなかったことは事実である。しかしそ...
読書時間

『大御所 徳川家康』(2019)

三鬼清一郎『大御所 徳川家康 幕藩体制はいかに確立したか』中公新書、2019年日本を考えるにあたり、古代国家である律令国家、中世の幕府、近代明治国家に関心がある。最近は中世の本を読むことが多い。その意味で、江戸徳川幕府を開いた徳川家康を正面...
読書時間

『日本人は中国をどう語ってきたか』(2012)

子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』青土社、2012年書誌情報『現代思想』の2011年9月号から2012年11月号までの15回の連載された「中国論を読む」が基になっている。「中国論を読む」として昭和イデオロギー研究会の市民講座で、20...
読書時間

『盤上のファンタジア』(2001)

若島正『盤上のファンタジア』河出書房新社、2001年ずっと勘違いしていた。「盤パラ」だと思っていた。しかし、『盤上のパラダイス』(三一書房、1988年)はエッセイなのだった。100局の詰将棋をまとめた著者の3冊目の作品集だ。2017年に新装...
読書時間

『禁じられた遊び』(2008)

巨椋鴻之介『禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集』毎日コミュニケーションズ、2008年巨椋鴻之介の本名は佐々木明氏である。青山学院大学名誉教授である。本書は「原点と習作」16局、「禁じられた遊び」62局からなる。詰将棋を解いていたのは昔の...
読書時間

『図式百番』(2005)

内藤國雄『図式百番』毎日コミュニケーションズ、2005年食手が動く実戦型の短編もあるので、第1番完全矢倉を避けて一目で詰みそうな第2番居玉から解き始めたのは正解だと思う。引退後に詰将棋を解いて暮らそうと考えたが、谷沢永一の「還暦すぎてやりた...
読書時間

『京都学ことはじめ』(2004)その3

編著者森浩一、「宿題編」編者深萱真穂『京都学ことはじめ 森浩一12のお勉強』編集グ ループ SURE、2004年小泉武夫氏との対談で、森浩一先生が「行きつけの居酒屋は、若狭ガレイを刺身にしたり焼いた後、骨をスープにしてくれる。実に良い味が出...
読書時間

『信長家臣明智光秀』(2019)

金子拓『信長家臣明智光秀』平凡社新書、2019年新書であるが、読み応えがあった。明智光秀ものはいい加減なものが多いので、眉唾ものに気をつける必要がある。金子拓氏が取り上げた光秀の手紙を読むことで、光秀を取り巻く人間関係が見えて来る。光秀が戦...
読書時間

還暦すぎてやりたいことがあるか

谷沢永一『人間学』五月書房、2004年「職を離れて身が閑散になりましたから今後は好きなことをして余世を送ります、などとふざけたセリフを聞く。本当に好きなことであるなら、在職中の今ででも、やらずにはおれなかった筈である。その年まで何もせずにす...