読書時間

『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』

上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版 本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。 「現在の歴史学には、大局...
書籍目録

2022年05月購入図書(その6)

5月皐月の購入図書も終盤となり梅雨入りが近くなった気がする。 (購入後記) 国土の67%が森林という日本の将来を考えようと思う。森と共に生きてきた日本人の暮らしを見直そうと思う。木の器で食事する日々を送り始めてから、プラスチックなどの便利な...
古都を旅する

笠置寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の2回目は「笠置寺」でした。笠置町はボルダリングの聖地となっているとのことです。真言宗智山派の笠置寺は磨崖仏で有名です。山岳修験の聖地でもありまして、良弁僧正や実忠和尚の伝...
書籍目録

2022年05月購入古書(その4)

5月皐月の購入古書は失敗の巻の話 (購入後記) 中国語版の子安宣邦作品集の『近代知識考古学ー国家、戦争与知識人』の刊行の話を子安先生のブログで読んでポチッた。あとで調べると『近代知のアルケオロジ- 国家と戦争と知識人』(岩波書店、1996年...
読書時間

『水滸伝』(1972)

宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版 『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝...
読書時間

『論より証拠』(1985)その4

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 生涯読書計画を実践する五つの鍵 1.最初に無駄な設備投資をせよ 2.ひいきの著者を一人もて 3.読書は内容でなく味わい 4.解説書・入門書に気兼ねするな 5.できる限り嫉妬心を抑えよ 1.最...
読書時間

『論より証拠』(1985)その3

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。 虚学のための五箇条 第一条 歴史物語に着目する。 第二条 人間性を知ること。 第三条 推理小説を読むこと。 第四条 日本人の感受性を知るこ...
読書時間

『南北朝』(2017)

林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年 書誌情報 著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉...
ひととき

152「魚素麺の頃」千宗室

2022年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「魚素麺の頃」というタイトルでした。「日記は記録ではない。記憶なのだ」というのは、数値だけでは測れないことも、食日記を見れば、「早々と夏日」が思い出されるそうです。 家元...
古都を旅する

奈良国立博物館

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の1回目は「奈良国立博物館」でした。自分の関心のアンテナがどこを向いているか確かめるため、定点観測の場として「なら仏像館」に来ているとか。「絶対秘仏である東大寺二月堂本尊光...