北村紗衣『批評の教室ーーチョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年
第三章 書く
書くということをこの短い中で論じるのは難しい。
北村紗衣氏は実践的にテーマを絞って論じる。
「初心者が批評を書くときに大事なのは、メインの切り口を一つにすることです」(135頁)。
タイトルを決める。
そして、「巨人の肩の上に立つ」ことで視野を広げる。
「先人の業績を調査し、切り口の文化的なコンテクストを探り、それを批評に取り入れることができます」(148頁)。
具体的にはCiNiで検索して、対象の本を読み、検索することが述べられる。
至極常識的なことが書かれていて、参考にはならない。それよりも、フェミニスト批評家の批評が散りばめられた本を読むことで、十分に楽しめる本である。
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