断片記憶

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RIP HISASHI FUJIKI

歴史家の藤木久志さんが2019年9月28日に亡くなられた。他の本は箱の中だけれども、本棚に挿してあった『豊臣平和令と戦国社会』(東京大学出版会、1985年、2005年第5刷)を見るたびにカバーに使われた豊国祭礼図屏風の民衆の異様な興奮の高ま...
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曼珠沙華

そういえば、今年の曼珠沙華は咲くのが遅かった。
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祭り太鼓の音を聴きながら

部屋はいつのまにか怠惰の気に蝕まれてしまい心なしか落ち着かなくなってきた。本が積み上ることの圧迫感が、読み終わらぬことを責め続ける。本を読めば無知の領域が拡大するので、終わりということはない。人生は資源無限大の気持ちで生きてもよいが、資源を...
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RIP Osamu Ikeuchi

池内紀氏が2019年8月30日に亡くなられた。もう新しいエッセイが読めないと思うと残念な気がします。ご冥福をお祈りします。
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『方丈記』を聴く

古典講読の「『方丈記』と鴨長明の人生」を聞き逃しで聴く。第13回「方丈の菴」其の三は日野での方丈の菴での暮らしぶりだったが、響くものがあった。山守の子供との交遊を描く前半と夜の歌のような後半を浅見和彦氏が丁寧に解説してくれた。加賀美幸子氏の...
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宵の口

コオロギの人に知られず熟しけり
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暑中見舞い

こう暑い日が続くと冷たいものが欲しくなる。HINO BREWINGの2019年新作のBAKA LAGERと定番のYAREYARE ALEで元気になろう!#滋賀 #三十三間堂 #団扇
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吉田健一の書

高橋真名子氏が「父の書斎」を岩波書店の『図書』(2019年7月号)に書いていた。故高橋英夫の書斎に「梅一枝已催春」と書かれた吉田健一の書が掛かっていたが、直筆でなく工芸版だという。ヤフオクでみたら、色紙が出ていた。思うに余りありがたがるよう...
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Teishinkoki をパラパラしている

Joan R. Piggot , Yoshida Sanae, Teishinkoki : The Year 939 in the Journal of Regent Fujiwara no Tadahira, 2010. CORNELL ...
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我慢できない

綜合文藝同人 右左見 第四号 令和元年 春夏号特集は「我慢できない」でした。どうやら、我々は農耕社会で我慢することを覚えることになったようだ。しかし、我慢が我々の精神を崩壊させるまでになった今、我慢しなければならないようなものは本当にあるの...
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図録とは何か

図録が今の形になったのはいつなのだろうか。展覧会の主催者の挨拶があり、展示の目的が語られて、学芸員か専門家による最近の研究成果の紹介があり、出展目録がついて、気の利いた図録なら、英語での説明も付いてくる。広辞苑無料検索で「図録」を引くと、「...
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撤退戦を戦う

撤退戦ということで、昨日の話の続きと思われた方には済まないが、テーマからして本の内容ではなく本の片付けの話である。梅雨空にモチベーションの上がらない日々が続く。本を整理することは、その分野から撤退することを意味する。また、時期をみて巻き返せ...
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本を読まずに過ごす休日

本を手にしない一日を過ごした。病院で本が読めない時間を経験したことを思い出す。その時はラジオとCDのお世話になった。そのCDプレーヤーも本の片付けで出てきた。危険物の日に処分することになる。活字中毒と昔は言ったが、今の人はSNS中毒だろう。...
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捨一切合切

ノートを捨てようと思ってパラパラとめくると、俳句らしきものが書いてあった。これをメモして、ノートは捨ててしまう。いずれ電脳の彼方へ消えてゆくのであろうが。君しるや 揺れて待つ身の 釣忍      千河
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雑務

アンソロジーなど、力がないとできないのであって、仕事で疲れを引きずった頭では西行の歌も響いてこない。好きではなかったのかもしれないと思うと続かない。50首ずつ読むのも3日ボーズであった。