天狗岳へ

断片記憶

南木佳士さんが天狗岳のことを日経に書いていた。北八ヶ岳の中でも天狗岳の双耳峰は目立つのだ。秋と冬がすっきりしていて好きだ。白駒池から往復すると結構時間もかかるが、苔のある樹林帯を満喫するには良いかもしれない。秋ににゅうから見た東天狗岳の眺めを思い出す。ツエルト被って森に抱かれた先人達はどこにいったのだろうか。

南木佳士さんの小説は読んだことがないが、小説家の観察眼で見た登山道の景色や同行者への労りの眼差しが感じられる山の話は読むとほのぼのする。老いの話を聴きながら一緒に山行している気分になる。

天狗岳へ:日本経済新聞2018年8月19日(日)

天狗岳へ 南木佳士 - 日本経済新聞
昨年春に定年退職した東信州の総合病院に人間ドックの非常勤医として週四日通っている。決められた仕事を終えればさっさと帰路につく。炎天下、登山用の帽子をかぶり、首に濡(ぬ)れタオルを巻き、小さなザックをしょって田んぼの間の農道を歩いてゆくと、南...

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