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四都手帖

東都手帖2018年10月【編集中】

東都手帖2018年10月【編集中】2018年10月東都散歩のための私的な愉しみと記憶神無月の頃、燈火のもとで本を読む。それだけで良い。あと少しは、絵を眺めてみたい。特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館、2018年10月2日...
四都手帖

四都手帖2018年10月【編集中】

2018年10月の私的な愉しみと記憶神無月の頃、夜は長くなり、そして哀しくもなります。兼好は人恋しくて歩いたのでしょうか。花街は締めくくりの踊り季節になりました。毎週のように忙しかった時も今はありません。記憶は作られ再構成されます。無に帰る...
読書時間

『古代の朱』(2005)

松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫、2005年、2017年第2刷朱に興味がある人は読むことをお勧めする。私は丹生に興味があり、朱と丹生も水銀のことであり、水銀の文化史としてこの本は面白いと思った。松田壽男が調査した土地が手書きで立体式に表現...
古都を旅する

元興寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」ジャズピアニストの山下洋輔氏の3回目は「元興寺」でした。極楽堂・禅堂の屋根瓦に感嘆する山下洋輔氏でした。元興寺の本尊は智光曼荼羅です。相方が買い求めていたのを思い出しました。プラス1は「御霊神社」でした。元興...
読書時間

『植物の世界』(1950)

日本植物学会編『植物の世界』共立出版社、1950年、PDF、92P新制中学生のための植物学の課外読物として作られた本がPDFとして日本植物学会のページで入手できる漫画もあって楽しい読物となっている。昭和25年(1950)の文章でり、「ありま...
読書時間

「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭」

河内将芳「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭ー文禄五年を中心に」日本歴史学会編集『日本歴史 2018年9月号』吉川弘文館、2018年御霊祭について、先行研究に言及することから始まる。本多健一氏の一連の研究で「御霊祭が下京の祇園会と比肩しうる上京...
視聴時間

皇軍艦(みいくさぶね)を聴く

『花もよ 第35号』ぶんがく社、2018年の付録『皇軍艦』30分17秒『花もよ 第35号』を神保町の古書店で見つけて、東谷櫻子氏の解説を読む。「太平洋戦争中、昭和18年に新作能として発表された「皇軍艦」は海軍の勇姿を讃え、国民を鼓舞する作品...
読書時間

『黒谷に眠る人々』(1973)

北川敏於『黒谷に眠る人々』黒谷文庫第8巻、1973年、1990年2刷黒谷とは紫雲山金戒光明寺のことをいう。webをみると「浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺」とある。黒谷(くろだに)さんと土地の人は呼ぶ。京都に来始めた頃に、タクシーに乗って黒谷の...
断片記憶

満天の星々の教え

満天の星空を見ている自分に気がついた。野道に段ボールを敷いて寝転がって天の川を眺めていた。夢から覚めた私は黒姫山山麓の地で過ごした時間を掛け替えのないものと考えていたことが分かった。もう、このブログもあらかた役割を終えたようだ。過去は取り戻...
古都を旅する

東大寺大仏殿

週刊新潮の「とっておき私の奈良」ジャズピアニストの山下洋輔氏の2回目は「東大寺大仏殿」でした。山下洋輔氏が燈花会でピアノの奉納をされたそうです。16年前では知らないのも無理はありません。大仏様の指がピアニストの指に見えるとは考えてもみません...
書籍目録

2018年08月購入図書

2018年08月購入図書8月の最初の京都で燃え尽きたかもしれない。(購入後記)稲葉継陽『細川忠利』(吉川弘文館、2018年)をふたば書房京都八条口店で買う。『近世日本社会成立史』(校倉書房、2009年)を書いた稲葉継陽氏の本を読みたいと思っ...
書籍目録

2018年08月購入古書

2018年08月購入古書花火が終わった後は、本はしばらく買わなくてもすむはずと思っていたが、どこかの箱に入っているやつより、本屋の棚にあった方が探しやすいので、買って読むことになった。若者が漠然とした不安を感じて酒を飲んで紛らわそうとして呼...
読書時間

『書くー言葉・文字・書』(2009)

石川九楊『書く ー言葉・文字・書』中公新書、2009年本は出会いである。先日、種智院大学の公開講座で梵字で金剛界の中台八葉院の仏の字を書くという経験をした。仏の梵字は必ず命点(みょうてん)を打ってから書き始めるというのだ。書も点画を打って始...
断片記憶

溜め込み症

ホーディング障害物を溜め込むホーディング障害(Hoarding disorder)は、書籍にも当てはまるのだろうか。世の例をみると、靴だのレコードだの果てはゴミ屋敷だ。本の溜め込み症は正常な人との区別がつけにくいと考えるが、若者には区別がつ...
読書時間

『戦国大名と分国法』(2018)その2

清水克行『戦国大名と分国法』岩波新書、2018年第3章 六角承禎・義治と「六角氏式目」六角氏式目は当主が家臣に作らせたものを承認したという。それぞれが起請文を作成しているという異例なものだ。大名が家臣団をしばるのではなく、大名の恣意的な行動...