日本植物学会編『植物の世界』共立出版社、1950年、PDF、92P
新制中学生のための植物学の課外読物として作られた本がPDFとして日本植物学会のページで入手できる
漫画もあって楽しい読物となっている。
昭和25年(1950)の文章でり、「あります」調のため少し古めかさを感じる。
高山植物はなぜ美しいか
「高山では茎や葉は小さくなりますが、花は比較的大型であります。しかし、花の形が平地のものより大形であるというのではなく、茎葉に比べて大形なので、特に目立つのです。花の色が鮮やかなのは強い光の影響で、フラボンや花青素の形成が盛んなためであります」。
高山植物と平地の植物を比較している。茎葉と花の比率が花をより目立たせ、花の色がより鮮やかだという。「花はなぜ美しいか」を問うものではない。こちらは『花と木の文化史』(中尾佐助、1986年)で問われていた。
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