『超火山「槍・穂高」』(2003)でジオ・ジャパンを読む

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原山智、山本明『超火山「槍・穂高」地質探偵ハラヤマ北アルプス誕生の謎を解く』山と渓谷社、2003年

一般書である。信州大学教授(現特任教授)の原山智(さとる)氏とライターの山本明氏が、地質探偵とその助手となって、北アルプス誕生の謎を解くという設定である。二人は高校以来の親友である。二人は「槍ヶ岳の北鎌尾根や穂高・滝谷下部からの遡行、前穂高東面や明神岳の調査、屏風岩登攀など」を共にしてきた。原山智氏の研究のなかで重要なキーになるエリアだったという。

槍・穂高連峰の巨大カルデラの話が中心で、爺が岳はそのコピーの発見といった感じでちょっとだけ触れられていた。穂高の大キレットと同じ難所がある後立山連峰もカルデラであった。爺ヶ岳の75度傾いた地層の話はNHKの「列島誕生 ジオ・ジャパン2」の鹿島ヶ槍・爺ヶ岳に露出する、直立した第四期陥没カルデラの研究に繋がる。

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