野口雅弘『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』中公新書、2020年
没後100年ということで、マックス・ウェーバー関係の本が出ている。著者の対象とする読者は「かなり前に彼の本を読んだことはあるが、長らく忘れていたという人や、最近どこかで彼の名前をはじめて耳にして、少し気になっているという人」(Piii)なので、私はどうやら想定読者に入っていると思う。
まず、マックス・ウェーバーが日本以外ではそれほど読まれてこなかつたという話は日本の近代を考える上で興味深い。
巻末の21頁にわたるブックガイドを眺めているだけで、過ぎ去った年月の重みを感じる。この先の人生を考えたりすると、哀しくなる。
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