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散歩時間

小村雪岱スタイル

特別展小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ 三井記念美術館 2021年2月6日(土)-4月18日(日)小村雪岱だけではなく、鈴木春信の錦絵や柴田是真の「蓮に鷺蒔絵残菜入」などの工芸品も展示してあった。最初に写真撮影が許可された泉鏡花『...
散歩時間

複製芸術家小村雪岱

複製芸術家小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華千代田区立日比谷図書文化館特別展 2021年1月22(金)-3月23日(火)「大正3年9月、小村雪岱は文豪・泉鏡花による書き下し小説単行本『日本橋』で、装幀家としてデビューします。鏡花の小説世界...
ひととき

137「どこも底冷え」千宗室

ひととき 2021年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「どこも底冷え」というタイトルでした。家元が庭の藪椿を見に行こうとして、北風に退散した午後のお話しでした。デスクの周りの10個の箱にポチ袋やら筆記具などを分類し...
読書時間

『快楽としての読書[海外篇]』(2012)

丸谷才一『快楽としての読書[海外篇]』ちくま文庫、2012年書誌情報Ⅰ イギリスの書評に学ぶ 3点「イギリス書評の藝と風格について」他2篇Ⅱ 書評114選解説 鹿島茂 「書評のカノン」本書は、1964年から2001年までに書かれた書評から単...
読書時間

『月刊ビル・別冊旅ビル』(2021)

BMC(ビルマニアカフェ)『月刊ビル・別冊旅ビル』BMC、2021年『月刊ビル』の7号が出たのが2017年7月だから、すっかりご無沙汰だった『月刊ビル』の別冊を甘夏書店で購入した。全国各地の月刊ビルお取扱店案内に甘夏書店もアンケートを出して...
読書時間

『遺言。』(2017)

養老孟司『遺言。』新潮新書、2017年、2018年第6刷養老孟司氏による書き下しだそうである、バカの壁シリーズは「語り下し」だったが、今回はクイーン・ヴィクトリア号でカナリア諸島への船旅だったので、しょうがないから本を書いたという。単に編集...
読書時間

『ラカン的思考』(2017)

宇波彰『ラカン的思考』作品社、2017年『ラカン的思考』は発売当時気になっていた。しかし、宇波彰(うなみ あきら)氏との接点がなかったので手に取ることはなかった。「本書は、最初に章立てを考え、目次を作り、その目次に従って内容を埋めていくかい...
視聴時間

『高野山の声明 常楽会』(2004)を聴く

高野山声明の会『高野山の声明 常楽会』財団法人ビクター伝統文化財団、2004年、72分29秒高野山金剛峯寺の常楽会(じょうらくえ)は毎年2月14日の夜から15日の昼頃まで行われる涅槃会である。今年はコロナ禍のため、2月14日(日)21時から...
読書時間

『形を読む』(2020)

養老孟司『形を読む 生物の形態をめぐって』講談社学術文庫、2020年書誌情報『形を読む 生物の形態をめぐって』培風館、1986年を講談社学術文庫とした。形態学「形態学では物を見る。もっとも基本的な方法は、肉眼で見ることである」(P43)。見...
散歩時間

建長寺での忘れ物

鎌倉の建長寺は山の麓にある。半僧坊の上の勝上獄展望台から眺めたら、一直線に並んだ伽藍が緑の谷底に見えた。だから、ちょっと何かを見ようとすると坂道を登ることが必要になる。半僧坊の登りが大変なのを分かっていたので、途中にある河村瑞賢の墓は登り下...
読書時間

『ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界』(2020)

『ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界――ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで』青土社、2020年、kindle版「対談 文書をめぐる冒険ーー古文書・偽文書・公文書」ユリイカの2020年12月号をkind...
読書時間

『渋滞学』(2006)

西成活裕『渋滞学』新潮選書、2006年「ヘウレーカ!」を見ていたら西成活裕氏が出ていました。ぱっと見て、印象が変わっていたのは、ふさふさの髪の毛がなくなっていたからでした。本の出版後に、旅客機の優先搭乗を止めて搭乗の順番を変えて渋滞を解消す...
散歩時間

建長寺を歩く

建長寺は正式には巨福山建長興国禅寺といい、鎌倉五山の第一位、臨済宗建長寺派の大本山です。如月の暖かい日差しに誘われて北鎌倉駅を降りて梅の香を楽しみながら線路沿いを歩いて15分ほどで到着しました。入山料500円を納める時に御朱印を聞かれて、今...
読書時間

『快楽としての読書[日本篇]』(2012)

丸谷才一『快楽としての読書[日本篇]』ちくま文庫、2012年書誌情報本書はⅠ 書評のある人生とⅡ 書評122選からなっています。本書は書評を載せた複数の単行本から書評をセレクトし、単行本未収録の書評23編を加えたちくま文庫オリジナル版です。...
読書時間

『城郭考古学の冒険』(2021)

千田嘉博『城郭考古学の冒険』幻冬舎新書、2021年通勤電車の中で読む本として購入した。新書とはすべからくそういうものだと思っている。城郭考古学の本を読むなら、著者の『信長の城』(岩波新書、2013年)がよいと思う。主張がコンパクトにまとまっ...