読書時間

『六百番歌合 六百番陳状』(1936)

峯岸義秋校訂『六百番歌合 六百番陳状』岩波文庫、1936年、2001年第3刷 「六百番歌合」は、建久四年(1193)の秋の歌合である。 百首は良経、定家、家隆、兼宗、有家、季経、経家、家房、隆信、慈円、寂蓮、顕昭の十二人が春歌十五首、夏歌十...
読書時間

『AIの時代と法』(2019)

小塚荘一郎『AIの時代と法』岩波新書、2019年 法の体系の変革期であることが論じられている。取引の形態に関してモノ(の取引)から、サービス(の取引)へという変化、取引の対象について財物からデータへという変化、取引ルールに関して法や契約から...
読書時間

『武田信虎』(2019)

平山優『中世武士選書42 武田信虎 覆される「悪逆無道」説』戎光祥出版社、2019年 この中世武士選書シリーズで一番厚い本だと思う。427頁ある。例によって東京堂書店で買い求めた。 平山優先生の本を読むのは『戦国大名と国衆』(2018)以来...
断片記憶

『折たく柴の記』(1999)

新井白石著、松村明校注『折たく柴の記』岩波文庫、1999年、2004年第2刷 寒くなると思い出したように引っ張り出してきては読んでいる。何度読んだことか。父が研究対象としたのが新井白石であったので、古い全集などが残っているが、そろそろ片付け...
読書時間

『英文解釈の着眼点』(2002)

桜井博之『英文読解の着眼点ー言い換えと対比で解く』駿河台文庫、2002年、2015年改訂版第1刷 野矢茂樹『論理トレーニング 101題』(産業図書株式会社、2001年)で論理関係は接続関係であると書いてあった。7つの接続関係だけでは少し物足...
読書時間

『杜牧詩選』(2004)

松浦友久・植木久行編訳『杜牧詩選』岩波文庫、2004年 久しぶりに「江南春絶句」「山行」を読む。晩唐の士大夫の詩を読んで楽しくなるのは、知っている漢詩だからということもある。七言絶句は絶品だ。 赤壁も七言絶句だが、良さは分からない。
読書時間

『中世都市 鎌倉 遺跡が語る武士の都』(2005)

河野眞知郎『中世都市 鎌倉 遺跡が語る武士の都』講談社学術文庫、2005年 「鎌倉の場合、三方をとりまく山の間には、手の指をひろげたように小さな谷(すべて"やつ"と発音する)が切れこんでいて、その一つひとつに「◯◯ケ谷」という地元の慣用名が...
断片記憶

堀部政男情報法研究会 第2期第1回シンポジウム

昨日は「堀部政男情報法研究会 第2期第1回シンポジウム」で1日を過ごした。堀部政男情報法研究会は2010年から2013年まで開催された。堀部先生が2014年1月1日より特定情報保護委員会委員長になられて、2018年12月31日個人情報保護委...
読書時間

『雛を包む』(2006)その2

有吉玉青『雛を包む』平凡社、2006年 最後に「初釜」というエッセイがある。初釜で毎年同じお軸だと言ったり、同じ茶道具だと愛でたりしてたわいもなく喜ぶ人々が活写される。しかし、そのメンバーの中からが一人欠けた初釜では、年々再々が喜びであるこ...
四都手帖

四都手帖2020年01月【編集中】

2020年01月の私的な愉しみと記憶 正月の予定を考えるより、新年の計画を考えた方が良いかもしれない。計画があって、予定を入れるのか。予定を調べてから計画をするのか。 【古都】 開館記念 福美コレクション展 福田美術館 2019年10月1日...