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『忌み名の研究』(1992)

穂積陳重著、穂積重行校訂『忌み名の研究』講談社学術文庫、1992年穂積家三代穂積陳重(ほづみのぶしげ)は法学者であり、子の穂積重遠も同様に法学者であり、穂積重遠の『新訳論語』(講談社学術文庫、1981年)は谷沢永一先生のお勧めによって入手し...
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『老子』(2008)

鉢屋邦夫訳注『老子』岩波文庫、2008年、2019年第18刷加島祥造の『伊那谷の老子』(2004年)を読んでいて、加島祥造の自由で奔放な「老子」を味わう前に、『老子』を読んでおこうと思って書庫を探してみたが、見つからないので本屋でいくつかあ...
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『伊那谷の『老子』』(2004)その4

加島祥造『伊那谷の老子』朝日文庫、2004年加島祥造の現代詩訳に入る前に私は寄り道をした。『老子』はどう読まれてきたのかを確認しようとしてみた。2、3の本をめくってみたわけである。加島祥造が誰にでもある『老子』体験について書いていた(「初の...
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『伊那谷の『老子』』(2004)その3

加島祥造『伊那谷の老子』朝日文庫、2004年A Hundred and Seventy Chinese PoemsTransrator:Arthur WaleyCONSTABLE AND COMPANY LTD.1918をkindle版で入...
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「信長はなぜ本能寺に滞在していたのか」

現代思想令和2年臨時増刊号『総特集 明智光秀』青土社、2019年河内将芳氏が「信長はなぜ本能寺に滞在していたのか」を書いていたので読む。河内将芳氏の『信長が見た戦国京都ーー城塞に囲まれた異貌の都』(洋泉社歴史新書y、2010年)と『宿所の変...
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『伊那谷の『老子』』(2004)その2

加島祥造『伊那谷の老子』朝日文庫、2004年加島祥造は伊那谷の駒ヶ根を流れる天竜川の西の段丘の大徳原に建てた小屋から、東の段丘の中沢の小屋に3年前に移ったと書いている。Arthur WaleyのThe Way and Its Powerと林...
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『ヨーロッパとイスラーム世界』(2020)

R.W.サザン、鈴木利章訳『ヨーロッパとイスラーム世界』ちくま学芸文庫、2020年書誌情報本書は1980年に岩波現代選書として刊行されたR.W.サザーン『ヨーロッパとイスラム世界』の著者名とタイトルを変更して文庫版した。山本芳久氏が解説を書...
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『英語談話表現辞典』(2009)

内田聖二編『英語談話表現辞典』三省堂、2009年(編集済)最初に和英インデックスで「血肉の通った」を探したのは言うまでもない(笑)。もちろん立項はしていない。まえがきに「本辞典は,英語の会話で頻出する表現を取り上げ,それらが用いられる背景と...
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『日英語表現辞典』(2004)

最所フミ編著『日英語表現辞典』ちくま学芸文庫、2004年(編集済)英語を読むことが、日本語を深く知ることでもあると考えている私にとって、本書は寝室のレファレンス本に入る数少ない本である。本書は英和の部と和英の部からなる辞典である。解説を入れ...
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『伊那谷の老子』(2004)

加島祥造『伊那谷の老子』朝日文庫、2004年どこで読んだか忘れたが、加島祥造が伊那谷に小屋を建てて住んで書いたエッセイを読んだ。もう山には行けなくなった身体だったので、老子の線から加島祥造の本を手にしたのだろうか。今となっては接点が見えない...
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『陰翳礼讃』(1975)

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』中公文庫、1975年、2004年改版第10刷(編集済)書誌情報谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」は『経済往来』昭和8年12月号・9年1月号に掲載された。この文庫本で59頁(全体207頁)を占める。他のエッセイを読むどころか、「陰...
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『源氏物語論』(1966)

清水好子『源氏物語論』塙選書50〔オンデマンド版〕、1966年、2006年第6刷清水好子の本は推理小説を読むような気がする。第1章「いづれの御時にか」では、桐壺の巻の最初の出だしの表現の新規性について、当時の日記等で年次記載の意識と方法が考...
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『孤客(ミザントロオプ)』(1950)

モリエール、辰野隆訳『孤客(ミザントロオプ)もしくは、怒りっぽい恋人』岩波文庫、1950年、1980年第25刷書誌情報第22刷改版に際し、かなづかい等の表記を現代表記に改めている。LE MISANTHROPE OU L'ATRABILAIR...
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『英語類義語活用辞典』(2003)

最所フミ編著『英語類義語活用辞典』ちくま学芸文庫、2003年箱を開けて読むシリーズが続いているのは本の発行年を注意深く見ていれば気がつくというものだ。年末に会社に置いてあった本を処分した時、年末は大掃除で本が大量にでるので、正月は値引販売す...
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『本は読めないものだから心配するな』(2011)

管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』左右社、2011年〔新装版〕前に読んだときは、猿子眠の話に興味を持って書いた。2014-08-28「旅する読書」本書のテーマは「本は読めないものだから心配するな。あらゆる読書論の真実は、これにつき...