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『前方後円墳の時代』(2020)

近藤義郎『前方後円墳の時代』岩波文庫、2020年 書誌情報 本書は生前に近藤義郎が『前方後円墳の時代』(日本歴史叢書、岩波書店、1983年)の増補改訂版を念頭に書き込みした初版本を底本にして文庫本にしたという。その辺りの経緯は「文庫版編集に...
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『古代大和朝廷』(1995)

宮崎市定『古代大和朝廷』ちくま学芸文庫、1995年、2010年第3刷 タイトルからして、東洋史の専門家がなんで日本の大和朝廷のことを書くのか不思議だった。しかし、序を読めばそれは不明なことだと分かる。 「日本の学界では、東洋史と日本史との分...
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"The Theory of Moral Sentiments"のIntroductionを読む

Adam Smith "The Theory of Moral Sentiments" PENGUIN BOOKS, 2009 kindle版 アダム・スミスの『道徳感情論』の第6版(1790年)に、ノーベル経済学賞のAMARTYA SEN...
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" A JOURNAL OF THE PLAGUE YEAR"を読む

DANIEL DEFOE "A JOURNAL OF THE PLAGUE YEAR" PENGUIN BOOKS, 2003 kindle版 Introductionを読んでいて「shut up in your house with wa...
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『シンボルの哲学 理性,祭礼,芸術のシンボル試論』(2020)

S.K.ランガー、塚本明子訳『シンボルの哲学 理性,祭礼,芸術のシンボル試論』岩波文庫、2020年 Susanne Knauth Langer "Philosophy in a New Key " Harvard University Pr...
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『思想史家が読む論語』(2010)読み直し

子安宣邦『思想史家が読む論語』岩波書店、2010年第2刷 ちょっと参照するために読み出したのだが、面白いので読んでいる。別に読み通すつもりはないので、疲れたらやめる。 『論語』は色々と読んできたが、しっくりしない。本書は朱子、伊藤仁斎、荻生...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)その3

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 セネカの警句を挙げる。 「人々が争奪を繰り返している間は、また相互に平穏を破り合っている間は、また、代わる代わる不幸にし合っている間は、人生には何の実りもなく、楽しみもなく、心の進歩し...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)その2

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 好奇心が大切なことは分かる。しかし、好奇心に任せて手を広げすぎても仕方がない。自分が飽きない分野は何かを考えることになる。 研究には方法が必要だ。小松英雄氏の本を久々に取り出して考えさ...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 セネカを読もうと、書棚を探したけれど見つからない。処分したかも知れないが、自分が選んでないので記憶があやふやだ。また、思い出したらそのうち買うことにして、谷沢先生の「人生の使い方」の教...
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『増補版 古典和歌解読』(2012)

小松英雄『増補版 古典和歌解読 和歌表現はどのように進化したか』笠間書院、2000年、2012年増補版第1刷 書誌情報 小松英雄氏が駒沢女子大学を2000年春に退職する際に最終講義に代えて書いた紀要論文を抜本的に書き改めたもの。増補にあたり...