『うひ山ふみ 鈴屋答問録』(1934)その2

読書時間

村岡典嗣校訂『うひ山ふみ 鈴屋答問録』岩波文庫、1934年、1977年第18刷

「うひ山ふみ」は本居宣長が寛政十年(1798)六十九歳の著と村岡典嗣が解説で書いている。宣長が「古學の概念とその研究法とについて説」いた彼の学問の入門ともいうべきものだと云う。

本書は「うひ山ふみ」と玉勝間十二の巻一節の「物學びはその道をよくえらびて入そむべき事」が付載されている。

小著であるといえども60頁の古文がすらすら読めるわけではない。もともと、「答問録」を確認するために購入したので、当面は読む予定をしていなかったが、一度は目を通しておくことにした。

「うひ山ふみ」に既読感があるのは、たいてい誰かが引用しているのを読んでいるのであって、原典を読むことは普通はしない。読めば宣長に励まされる心地がする。

9頁の主文に(イ)から(ヤ)までの詳細から成る。主眼は主文である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました