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『現代のアレオパゴス』(1972)

森有正、古屋安雄、加藤常昭『鼎談 現代のアレオパゴス 森有正とキリスト教』日本基督教団出版局、1973年、1976年3版書誌情報本書は1972年秋、森有正氏(パリ大学教授、国際基督教大学客員教授 当時)が古屋安雄氏(国際基督教大学教授 当時...
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『パーミッション・マーケティング』(2011)

セス・ゴーディン、谷川漣訳『パーミッション・マーケティング』海と月社、2011年書誌情報PERMISSION MARKETING by Seth Godin 1999を翻訳したのはブランディング・コンサルティングの阪本啓一氏だった。この『パ...
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『歴史とは何か』(2022)

E.H.カー、近藤和彦訳『歴史とは何か』岩波書店、2022年書誌情報E.H.カーの『歴史とは何か』は清水幾太郎訳で岩波新書として1962年に刊行された。私の手元の本の情報は2018年第88刷とある。ロングセラーである。近藤和彦氏は第2版(1...
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『さまよえる歌集 赤人の世界』(1974)その2

梅原猛『さまよえる歌集 赤人の世界』集英社、1974年万葉仮名版の赤人集が気に入って暫く遊んでから、梅原猛の本に戻った。山部赤人の50首のうち44首が取り上げられていた。梅原猛は柿本人麻呂を『水底の歌』(1973)で論じた。万葉集については...
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『万葉集の考古学』(1984)その2

森浩一編『万葉集の考古学』筑摩書房、1984年森浩一氏が他に「菟原処女の墓と敏馬の浦」を書いていた。高橋連虫麻呂の「菟原処女(うないをとめ)の墓を見る歌」(『萬葉集』1809)は、先の『万葉集に歴史を読む』(2011年)の第六章 天平八年の...
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『万葉集の考古学』(1984)

森浩一編『万葉集の考古学』筑摩書房、1984年森浩一氏の「磐代と有間皇子」を読むために取り寄せたのであるが、「気多大社と寺家遺跡」を上田正昭氏が書いていたので、ラッキーでもあった。「有間皇子は、孝徳天皇のたった一人の皇子で、皇位継承の有力な...
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『万葉集に歴史を読む』(2011)

森浩一『万葉集に歴史を読む』ちくま学芸文庫、2011年、2018年第4刷書誌情報書き下ろしである。先斗町の居酒屋でお見かけしてからもう何年も経った。2013年に亡くなられているので、最後の頃の本だと思ってwikiを見たら載っていない。京都の...
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『さまよえる歌集 赤人の世界』(1974)

梅原猛『さまよえる歌集 赤人の世界』集英社、1974年高校の修学旅行の前に梅原猛の『隠された十字架 法隆寺論』(新潮社、1972年)を物理の先生に紹介されたのだが、奥つけを見ると1975年24刷とあり、大学時代に買った本だと分かる。記憶は当...
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『『クオーレ』の時代』(1998)

藤澤房俊『『クオーレ』の時代―近代イタリアの子供と国家』ちくま学芸文庫、1998年はじめに、終わりに、そして、解説(牧原憲夫)を読む。イタリア国民国家の形成をデ・アミーチスの『クオーレ』に読み取る。日本とイタリアは後発資本主義国として対比さ...
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『明治維新の分析視点』(1968)

上山春平『明治維新の分析視点』講談社、1968年今時、明治維新に関して半世紀以上前の論考を読む意義はあるのだろうか。歴史家の評価はともかく、哲学者が国家論を述べる視点は整理しておきたいと思った。戦後の明治維新論は講座派理論が主流であったと上...