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『小林一茶』(2013)

青木美智男『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』岩波新書、2013年おわりにの附記を読むと、青木美智男氏が急逝されたあと、教え子であった瀬戸口龍一氏がおわりにを加筆したと書いてあった。読んだ時には違和感を感じなかったので驚いた。もっと驚いたのは、...
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『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』

上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。「現在の歴史学には、大局的に...
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『水滸伝』(1972)

宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝』...
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『論より証拠』(1985)その4

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷生涯読書計画を実践する五つの鍵1.最初に無駄な設備投資をせよ2.ひいきの著者を一人もて3.読書は内容でなく味わい4.解説書・入門書に気兼ねするな5.できる限り嫉妬心を抑えよ1.最初に無駄な設備...
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『論より証拠』(1985)その3

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。虚学のための五箇条第一条 歴史物語に着目する。第二条 人間性を知ること。第三条 推理小説を読むこと。第四条 日本人の感受性を知ること。第五条 ...
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『南北朝』(2017)

林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年書誌情報著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉座勇...
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『砂糖の世界史』(1996)

川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書、1996年、2021年第41刷サトウキビというと沖縄での黒糖作りを思い出した。製造過程を見たり、製糖事業の歴史を振り返ったパネルを見てそう遠くない話だと思った。本でも少し読んだかもしれないが、本書のよ...
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『埋もれた巨像』(1977)その2

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷著者の注文にしたがって、難渋したというⅡとⅢを読む。私は暇人である。Ⅱ 法華寺の維摩藤原鎌足が始めた維摩会が途絶えていたのを再興したのが藤原不比等である(『尊卑分脈...
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『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』(2022)

山本芳久『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』NHK出版、2022年、kindle版100分de名著の2022年5月放送のテキストをkindle版で読む。図版など電子版は著作権の関係でないものもあるという。しかし、大勢に影響はない。必要なの...
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『埋もれた巨像』(1977)

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷本箱を整理していて出てきた本である。藤原不比等をテーマにした番組を見たので、確か、あったはずと連休に探したのであった。パラフィン紙が黒変してパラパラと落ちるので、読...