寿岳文章『日本の紙』吉川弘文館、1967年、1978年第4版
寿岳文章の文体が古いという話を石川さんと旬菜佐とうで酒を飲みながらしていた。若い世代には読みにくいだろうという話だ。漢語を遣わなくなったことが大きい。我々が読んできた本は古い時代の本だったので、まだ読めるというわけだ。
この本には近江雁皮氏と越前奉書が実物見本として付録され、当時は2,600円で販売されていた。装丁は布張りに箔押しであり、箱付きである。
奈良時代から、明治を迎えるまでの日本の紙の歴史が概括されている。明治になって洋紙にとって変わられるまで紙は紙漉だった。
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