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『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』(2020)

野口雅弘『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』中公新書、2020年 没後100年ということで、マックス・ウェーバー関係の本が出ている。著者の対象とする読者は「かなり前に彼の本を読んだことはあるが、長らく忘れていたという人や、最近どこ...
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『万物の尺度を求めて』(2006)その2

ケン・オールダー、吉田三知世訳『万物の尺度を求めて メートル法を定めた子午線大計測』早川書房、2006年 二人の天文学者が優秀な助手を伴い、観測機器を載せた馬車で、パリから南北に出発した。 ジャン-バティスト-ジョセフ・ドゥランブル(174...
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『読書の学』(2007)再読

吉川幸次郎『読書の学』ちくま学芸文庫、2007年 39章を俯瞰する。 1 発語之辞に言語と事実の関係をみる 2 荘子の言語不信の思想 3 「易」の「繋辞伝」「書不尽言、言不尽意」 4 「易」の「繋辞伝」「書不尽言、言不尽意」 5 「易」の「...
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『万物の尺度を求めて』(2006)

ケン・オールダー、吉田三知世訳『万物の尺度を求めて メートル法を定めた子午線大計測』早川書房、2006年 原書は THE MEASURE OF ALL THINGS The Seven-Year Odyssey and Hidden Err...
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『白』(2008)その5

原研哉『白』中央公論新社、2008年 第四章 推敲 「推敲という言葉がある。推敲とは中国の唐代の詩人、賈島の、詩作における逡巡の逸話である」(P68)。 「白い紙に記されたものは不可逆である。後戻りが出来ない」(P69)。 「思索を言葉とし...
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『白』(2008)その4

原研哉『白』中央公論新社、2008年 今回は、言葉のコレクションをしている。 線を引きながら読んでいるのだが、章や節は不要だったかもしれない。線を引かない節もあったけど、何かないかと探してしまった。 本を読むことは、一様な頭の働きではない。...
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『伊勢神宮と日本美』(2013)

井上章一『伊勢神宮と日本美』講談社学術文庫、2013年 原研哉氏の『白』(中央公論新社、2008年)を読んでいて、伊勢神宮の建築様式の起源の話があった。そこで、デザイナーではなく、建築史家の話を確認することにした。ただ、癖のある井上章一氏で...
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『白』(2008)その3

原研哉『白』中央公論新社、2008年 第三章 空白の意味 「空白」は「未来に充実した中身がみたされるべき「機前の可能性」として示される場合が多く、そのような空白の運用はコミュニケーションに強い力を生み出す」(P38)。 長谷川等伯 松林図屏...
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『白』(2008)その2

原研哉『白』中央公論新社、2008年 第二章 しとしろしき触発力 「紙はメディアである。しかし、メディアの本質は実用性のみならず、むしろそれが人間の創造性やコミュニケーションへの衝動をいかに刺激し鼓舞するかという点にある」(P14)。 「紙...
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『白』(2008)

原研哉『白』中央公論新社、2008年 著者自装の本は表紙も白だし、ジャケットも白に黒い文字のモノトーンの世界である。 4章からなる。 第一章 白の発見 第二章 紙 第三章 空白 エンプティネス 第四章 白へ そして、英訳されている。英語の方...