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『知的生活』(1982)

ハマトン、渡部昇一、下谷和幸解説注釈『知的生活』研究社、1982年、1997年第7刷 講談社学術文庫の『知的生活』(1991年)は460頁あるので、気軽に読めないけれど、この研究社小英文叢書は注釈入れて97頁とアンソロジーになっているので、...
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『古代日本語文法』(2020)

小田勝『古代日本語文法』ちくま学芸文庫、2020年 英語の文法書と古文の文法書は読んでも現代日本語の文法書を普通の日本人が読むことはない。外国人に日本語を教えるために日本語文法の本の需要があるだけのようである。高校の現代文の教科書の趣意書の...
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『職業としての学問』(1980)

マックス・ウェーバー、尾高邦雄訳『職業としての学問』岩波文庫、1936年、2006年、第86刷 外面的事情を淡々と話すマックス・ウェーバーを読んでいると、いまでも、職業としての大学教員の置かれた立場はそう変わらないのではないかと思う。 また...
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『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』(2020)

野口雅弘『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』中公新書、2020年 没後100年ということで、マックス・ウェーバー関係の本が出ている。著者の対象とする読者は「かなり前に彼の本を読んだことはあるが、長らく忘れていたという人や、最近どこ...
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『万物の尺度を求めて』(2006)その2

ケン・オールダー、吉田三知世訳『万物の尺度を求めて メートル法を定めた子午線大計測』早川書房、2006年 二人の天文学者が優秀な助手を伴い、観測機器を載せた馬車で、パリから南北に出発した。 ジャン-バティスト-ジョセフ・ドゥランブル(174...
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『読書の学』(2007)再読

吉川幸次郎『読書の学』ちくま学芸文庫、2007年 39章を俯瞰する。 1 発語之辞に言語と事実の関係をみる 2 荘子の言語不信の思想 3 「易」の「繋辞伝」「書不尽言、言不尽意」 4 「易」の「繋辞伝」「書不尽言、言不尽意」 5 「易」の「...
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『万物の尺度を求めて』(2006)

ケン・オールダー、吉田三知世訳『万物の尺度を求めて メートル法を定めた子午線大計測』早川書房、2006年 原書は THE MEASURE OF ALL THINGS The Seven-Year Odyssey and Hidden Err...
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『白』(2008)その5

原研哉『白』中央公論新社、2008年 第四章 推敲 「推敲という言葉がある。推敲とは中国の唐代の詩人、賈島の、詩作における逡巡の逸話である」(P68)。 「白い紙に記されたものは不可逆である。後戻りが出来ない」(P69)。 「思索を言葉とし...
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『白』(2008)その4

原研哉『白』中央公論新社、2008年 今回は、言葉のコレクションをしている。 線を引きながら読んでいるのだが、章や節は不要だったかもしれない。線を引かない節もあったけど、何かないかと探してしまった。 本を読むことは、一様な頭の働きではない。...
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『伊勢神宮と日本美』(2013)

井上章一『伊勢神宮と日本美』講談社学術文庫、2013年 原研哉氏の『白』(中央公論新社、2008年)を読んでいて、伊勢神宮の建築様式の起源の話があった。そこで、デザイナーではなく、建築史家の話を確認することにした。ただ、癖のある井上章一氏で...