上田正昭『古代日本の女帝』講談社学術文庫、1996年
講談社現代新書『女帝』(1971年)、のち『日本の女帝』(1973年)と書名を改めた。文庫化にあたり「天皇」の称の厳密化を考えたが、読者のことを考えて旧版のままにして、追記で補っている。
上田正昭は女帝史を回顧して、三段階があったとする。
①巫女王の段階
卑弥呼から台与、神功皇后、角刺宮の女王(飯豊王女)とくる。
②巫女女王から女帝の段階
あとは歴史に明らかな推古天皇、皇極天皇、斉明天皇、持統天皇
③女帝の段階
元明天皇、元正天皇、孝謙天皇、称徳天皇と続く。まさに女帝の世紀である。
ついでに、江戸時代の明正天皇、後桜町天皇を加えると女帝の全てとなる。
#歴史 #上田正昭 #古代史
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