読書時間

読書時間

『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』(2022)

山本芳久『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』NHK出版、2022年、kindle版100分de名著の2022年5月放送のテキストをkindle版で読む。図版など電子版は著作権の関係でないものもあるという。しかし、大勢に影響はない。必要なの...
読書時間

『埋もれた巨像』(1977)

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷本箱を整理していて出てきた本である。藤原不比等をテーマにした番組を見たので、確か、あったはずと連休に探したのであった。パラフィン紙が黒変してパラパラと落ちるので、読...
読書時間

軽佻浮薄の勧め

谷沢永一『読書人の壺中』冬樹社、1978年書誌情報目次はあるが、まえがき、あとがきはない。これは谷沢永一の姿勢であるからよいとして、谷沢永一の読書論が最初に展開されるが、目次からは読み取れない。後続の書評のスタイルとは違うレイアウトのため、...
読書時間

『チョコレートの世界史』(2010)

武田尚子『チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』中公新書、2010年、2020年11版川北稔氏の『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書、1996年)は砂糖を通して世界システムを論じていた。こうした観点では、角山栄氏の『茶の...
読書時間

『考えるヒト』(2015)

養老孟司『考えるヒト』ちくま文庫、2015年、2021年第2刷通勤時間に読んできたが、本書は、『唯脳論』(1989年)の解説に近いものであるという(p.211)。脳と意識がテーマとなっていた。第1章 脳は何をしているのか第2章 脳と心の関係...
読書時間

『大政所と北政所』(2022)

河内将芳『大政所と北政所ーー関白の母や妻の称号はなぜ二人の代名詞になったか』戎光祥選書ソレイユ、2022年書誌情報詳細な目次、参考文献、関連年表があり、索引はない。選書という一般書である。豊臣秀吉と母と正妻に焦点を当てた論考である。副題が著...
読書時間

『シリーズ歴史総合を学ぶ①世界史の考え方』(2022)

小川幸司・成田龍一編『シリーズ歴史総合を学ぶ①世界史の考え方』岩波新書、2022年歴史とは何かということを考えると、「「歴史叙述」がどのような営みによって提供されるのか」(ii)という問いに行き着く。成田龍一氏があとがきに書いていた。「歴史...
読書時間

『解剖学教室へようこそ』(2005)

養老孟司『解剖学教室へようこそ』ちくま文庫、2005年、2021年第17刷養老孟司の話は解剖から始まって、心とからだに及んで終わりとなる。趣旨は一貫しているように感じた。南直哉氏が解説を書いていた。四字熟語が出てくる。養老孟司氏は「事実を語...
読書時間

『モンテーニュ入門講義』(2022)

山上浩嗣『モンテーニュ入門講義』ちくま学芸文庫、2022年書誌情報ちくま学芸文庫の北村善洋編集長が出版を勧めたとある(p.444)。ちくま学芸文庫オリジナル本ということ。注、モンテーニュ入門のための文献案内があるが、索引はない。谷沢永一氏が...
読書時間

『ホモ・エコノミクス』(2022)

重田園江『ホモ・エコノミクス――「利己的人間」の思想史』ちくま新書、2022年書誌情報参考文献のみ。筑摩書房の増田健史氏が担当したようだ。著者3冊目という。すべてちくま新書である。重田(おもた)氏が自身の文章を使った入試問題にツッコミを入れ...