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『モンテーニュ入門講義』(2022)

山上浩嗣『モンテーニュ入門講義』ちくま学芸文庫、2022年 書誌情報 ちくま学芸文庫の北村善洋編集長が出版を勧めたとある(p.444)。ちくま学芸文庫オリジナル本ということ。注、モンテーニュ入門のための文献案内があるが、索引はない。 谷沢永...
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『ホモ・エコノミクス』(2022)

重田園江『ホモ・エコノミクス――「利己的人間」の思想史』ちくま新書、2022年 書誌情報 参考文献のみ。 筑摩書房の増田健史氏が担当したようだ。著者3冊目という。すべてちくま新書である。 重田(おもた)氏が自身の文章を使った入試問題にツッコ...
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『にっぽん巡礼』(2010)

山折哲雄『にっぽん巡礼 漂泊の思いやまず』創元社、2010年 コロナで旅に出られなくなって、本を読むことでこころの旅に出ることにした。普段はそれすら忘れて仕事のテーマを追っているのである。これは体力もいるし、ストレスにもなるのだろう。本を片...
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『鎌倉と京』(2014)

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年 書誌情報 『大系日本の歴史第5巻 鎌倉と京』(小学館、1988年)の小学館ライブラリー版(1992)を文庫化したもの。通史である。基本史料一覧、参考文献、年表がついている。...
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『読書とは何か』(2022)その5

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年 第3章 読書術(応用篇)の5節からなる。 各節の難読・精読・数読・解読・図読というキーワードはそれだけでは頭に入ってこない。 「読者があまりよく知らない分野の本をどのよう...
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『読書とは何か』(2022)その4

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年 第2章は読書術(基本篇)の5節からなる。 著者の踏み跡を辿るという狩猟としての読書が対象にしているのは大著の学術書のようである。アニマルトレイルを追うことは、以前に雪山で...
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『読書とは何か』(2022)その3

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年 三中信宏氏は「私は基本姿勢として「脚注・文献リスト・索引」がそろっていない本は問題外の外」(p.98)という立場である。「小説やエッセイでもない限り、そういう本は読むに値...
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『読書とは何か』(2022)その2

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年 プロローグでやられたので、第1章 知のノードとネットワークを読む。ここは総論の位置付けであり、著者は「読書」を「一種の狩り」と考えており、キーワードがサンプル、ノード、ネ...
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『読書とは何か』(2022)にやられた。

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年 書誌情報 『読む・打つ、書く』(東京大学出版会、2021年)の子孫本である(p.127、p.267)。編集者は高野麻結子氏である。目次も節まであり、文献リスト[各章和英別...
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『中動態の世界』(2017)

國分功一郎『中動態の世界 意識と責任の考古学』医学書院、2017年 書誌情報 本書は医学書院の雑誌『精神看護』に2014年1月号から11月号まで掲載された連載「中動態の世界」がもとになっている。担当が石川誠子氏であったことや、本書の編集者が...